好きというには重すぎる【降谷零】

Time.086 ページ36

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…目が見える 視界が黒くない

もう昼の12時すぎか…だいぶ寝てたみたいだ

相変わらず耳鳴りはうるさい なんなら悪化してるくらいだ

セミの鳴き声みたいな音の中にキーンと高い音が混ざってきた

…明日までには治ってるといいんだが

力はまだ入らないが…歩くことは出来る 寄りかかりながら、だけど

にしてもリリーいないな バイトにでも行ったか？

スマホを確認してみると1件のメールが入っていた




コンビニのだけどサンドイッチとお茶を冷蔵庫に入れときました
食べれるなら食べてください
私は暇なので勝手に変装して勝手にポアロのバイト出ておきます
部屋から出ないで大人しく寝てること
何かあったら呼んでください すぐ戻ります

ホワイトリリー




…ベルの親戚だもんな 変装くらいできるだろう

にしてもこの状態じゃ仕事はできない…暇じゃないか

冷蔵庫を開けるとコンビニの袋ごとサンドイッチが入っていた

ハムサンド…絶対リリーが食べたいだけだろう

体調治ったら煙草と酒と一緒に奢ってやるか…

テレビをつけてサンドイッチを頬張る

…僕が作った方が美味しい 不味いわけではないけど

12時間以上寝ていたから全く眠くない

こんなに寝たのは人生で初めてかもしれないな…

服着替えて…1人で着替えられるか？まあ時間はあるしなんとかなるだろう

でもシャワーとか歯磨きはきつい気がする

かといってリリーに手伝わせる訳にも行かないし…風見もここには呼べない 困ったな

ゴミを捨てようと立ち上がるとまた力が入らず倒れる

…やばい 今の僕本格的にお荷物だぞ

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