好きというには重すぎる【降谷零】

Time.054 ページ4

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「まさか水着選びに2時間かかるとは…女の子って分かりませんね…」

「まあまあ…蘭さんも園子さんもいいの見つけられたみたいだし…」


10分とかけずに選んだ僕とコナンくん、元太くん光彦くんに対し

歩美ちゃんが30分、蘭さん園子さんはなんと2時間

さすがに驚いたな…長くて1時間くらいだと思ってたよ…


「お待たせしてすみません…お腹空いたし何か食べて帰ろっか」

「じゃあ僕がなにか奢りますよ 学生に出させる訳には行きませんし」

「ほんとか！？じゃあオレうな重食いてえ！」

「こら元太くん！少しは遠慮してくださいよ…！」

「確か2階にフードコートがあったはずだし そこに行きましょ！」


はは…自分から言ったけど6人分か…いや、元太くんいるから軽く10人分？

まあそんなに高いものは無いはずだから大丈夫だろう 一応お金はあるし…

エレベーターの扉が開いた瞬間 叫び声がフロアに響いた


「きゃあああ！ひったくりよ！」

「なっ！？」

「ま、待てコナンくん！蘭さん達はフードコートにいてください！」


もーすぐ事件に飛びつく！

コナンくんも犯人もすぐに見つかった けど…まずいな、人が多すぎてこのままじゃ追いつけないぞ

…あれ


「道を開けろ！！」

「ひいっ…」「誰か警備員呼んで！」


くそ、今はこいつに集中するんだ

…エスカレーターで下に降りたか？

吹き抜けから下を覗くと、犯人は出口に向かって走っていた

でもその位置なら─ここから飛び降りる方が早い！


「逃がさないぞ！」

「安室さん！？」「きゃあああ何！？何！？」


よし 上手く前に出れた

先回りして出口の前に立っていると犯人が突っ込んでくる

…彼奴、ナイフを持っていたのか！


「退けろぉぉおおお！」

「でもそんな物…僕の敵じゃないさ！」


振り上げられた腕を避け鳩尾に一撃いれる

…ふん 僕相手に突っ込むなんて馬鹿なヤツだな


「安室さん！飛び降りるなんて馬鹿なの！？」

「怪我してないんだしいいじゃないか 犯人捕まえられたし
そんなことよりコナンくん 金髪でロングヘアーの女性を見なかったか？」

「え？ええと…追いかけるのに夢中だったから見てないや…」

「そっか…とりあえず蘭さん達のところに戻ろう ご飯食べないとね」


…見間違いだったか？

それに金髪ロングなんて沢山いるし…気の所為、だよな

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