好きというには重すぎる【降谷零】

Time.074 ページ24

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「今度はなんの怪我ですか？」

「お、お姉様と喧嘩…」

「へーーーそうですかまた男に絡まれ殴られたと」

「なんで知ってんの！？」

「本当に男だったんですね…妬けちゃうなあ」


浦瀬はまた顔に怪我を作ってやってきた

ベルが素手で殴るわけないし 嘘に決まってる

…いや別にベルが姉だと確定したわけじゃないけど

カマかけてみたら素直に引っかかるし お前本当に組織の人間か？

それともそういうキャラを演じている？

どっちにしろ僕は触れたことすらない顔を傷つけることが出来るその男が羨ましい

浦瀬を殴りたいわけじゃないけどな！？


「妬けちゃうって…なに、DV気質？」

「そういう意味じゃありませんよ！
僕が知らないところで怪我してきて！その相手が男ってことが嫌なんです…」

「おま…すごい面倒臭いですね？好きな人以外からはキツい…メンヘラお断り…」

「釣れないなあ…僕、顔はいいはずなんですけど」

「いや確かに顔はいいけど…性格が残念なんですよ 気づけ」




「は、班長…彼女いるって…先越されちゃったよ…」

「オレなんて好きな子も居ないのに…彼女…」

「そんな事であんな叫んでたのね…
貴方達みんな顔はいいんだから作ろうと思えばいつでも作れるでしょうに」

「そ、そうかな?」

「顔"は"…?」




「…昔、好きな人に似たようなこと言われました」

「え…好きな人に言われるなんて可哀想…直せよ…」


昔も今もお前だよ…僕にそんなこと言える人、Aくらいしか居ないんだから

別に僕が性格残念でもな…安室透は残念じゃないから気にすることないんだよな


「でも浦瀬さん限定ですし…ほら、普段猫被ってるので！」

「私以外に誰もいないからって調子乗んなや」

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