好きというには重すぎる【降谷零】

Time.073 ページ23

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「この間私の妹助けたのって貴方でしょう？助ったわ」

「誰のことですか？…というかベル、貴方妹なんていたんですね」

「あら、気づかなかっの？私と結構似てると思うんだけど…」


まさか…いや、信じたくはないが…浦瀬の事じゃないだろうな

最近助けた女性は浦瀬だけだし ベルに似てる人も僕の周りでは彼女だけだ

…彼女が学生時代探していたお姉さんは ベルだったのか？

なにか…なにか思い出せ Aが姉について話していたことを！

…そういえば 英語の訳について相談を受けた気がする

あれは何だったか…カラオケ行った日だったはずだけど…

あの日、正直すごい浮かれてたからあんま記憶ないんだよな

僕の馬鹿 阿呆 役立たず！

ただ本当にベルの親戚だとしたら…浦瀬は、Aは組織のメンバーと言うことになる

そうだとしたらNOCでない彼女を僕は庇えない

世界中…勿論僕の愛するこの日本にとっても敵である彼女の味方に警察官である僕はなることが出来ない

でも組織の中で彼女に関する情報は見ていない から 違うと…信じたい

ただの妹で組織には関わってないって可能性だってまだ…！

けど この仮説はあまりにも辻褄があってしまうんだ


7年前 Aが警察学校を卒業する前に消えたのは、警察官として働き始めてしまうと都合が悪いからだろう

彼女の記憶を消したのは、その方が操りやすくなるからだろう

一応警察官を目指してたAが人を殺せるわけがないし…それに僕達と連絡を取って、組織の情報を警察に流されたら溜まったもんじゃない

そして記憶の消えた浦瀬が7年間組織のメンバーとしてベルと行動を共にしてきたのであれば…全く情報が掴めなかったことも納得出来る


「バーボン？信号変わってるわよ」

「あ…すみません 眠くて」

「私車の免許ないんだから代われないわよ…ちゃんと起きてちょうだい」


本当にAが組織のメンバーなら

僕のバーボンという立場は…最大の武器になる

好都合なことにベルモットは一緒に仕事をすることが1番多い相手

その妹であるだろう浦瀬が今日本にいるということは…少なからず一緒に仕事するチャンスが来るはずだ

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