Believer zero

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どっかり座るしげの横に座って、あたしの隣に望が来た。



望はあたしに懐いてくれてるみたいで嬉しい。
可愛い弟みたい。もしくはペット。



『おい、何でお前そこやねん』


小「え、ダメっすか？」


「いいじゃん別に」


『…はぁぁ？』



それを見て幹部の二人がくすくす笑う。



そういえば濱田先輩はここにいない。
家かな？
総長だからと言って常にここにいる必要もないけど。



シオン先輩も…いないみたい。



小「AさんAさん、神山さんが買ってきてくれたプリン食べませんか？めっちゃ美味しいんす！」


「食べる！」



甘いものは大好きだ。
クリームは無理だけど。



キッチンの方に走っていく望。
空いたあたしの隣を、誰かが埋めた。



シ「おはようAちゃん」


「あっ…おはよう、ございます」



いないと思っていたシオン先輩が急に現れた。
濱田先輩と一緒じゃないんだ…
綺麗な足が目の前で組まれる。



『シオンさん、おったんすね』


シ「え、居ちゃダメ？笑」


『そんなこと言うてませんやん笑』



間に挟まれてるあたしの気持ち。
しげを見れば楽しそうでシオン先輩を見れば楽しそう。



あたしは？



……楽しくない。



あたしじゃしげに釣り合わないって言われてるみたいで、痛いよ。

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