そこをどこうか？紅丸さん (ページ37)

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捕獲37 ページ37

次に目が覚めると、部屋には日が差していた。

頭を掻きながら起き上がると、Aがいない。

便所にでも起きたか？

ちょうど朝飯の時間だと思い、欠伸をしながら広間に向かう。

「紺炉、飯。」

台所の入口にいる紺炉に言う。

「お前、何やってんだよ。ヒナタとヒカゲも。」

3人は台所の入口から、台所を覗いていた。

「わ、若………。それが…………。」

「早く飯だ、飯。今日は朝から修理だって昨日お前が言ってただ……………ろ…………。」

中に入ると、見慣れた後ろ姿があった。

俺のやった着物と簪をつけた、アイツだった。

「おはよう、紅。今できるから少し待ってね。」

振り向いて言ったAの顔には、いつもの笑顔があった。