そこをどこうか？紅丸さん (ページ28)

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監視28 ページ28

「紺炉！Aどうだって！？」

「死んだりしないよな！？」

広間に戻ると、ヒナタとヒカゲが目を潤ませながら足元に飛びついてきた。

「…とりあえず、大丈夫だそうだ。だが、まだ安心は出来ないらしい。」

「なんなんだよ……その中途半端な状態………。」

「Aなんだから、早く治れよ………。」

口は悪いが、どちらもAを心配していた。

2人を慰めながら、早めに寝かしつけた。

Aの部屋に行くと、枕元に紅が座っていた。

「…………俺のせいだ………。俺がコイツにあんなことしたから…………。」

声も、背中も弱々しかった。

「紅。俺はお前じゃねぇから、お前の考えも気持ちもわかんねぇ。Aだって、同じだ。お前は、言葉が足りなすぎるんだよ。何か考えがあっての行動だったんだろうが、まずは言葉にして伝えねぇと駄目だ。」

「………………。」

「起きちまったことはもうどうしようも出来ねぇ。分かってるはずだろ？紅。後悔ばっかすんじゃなくて、次どうするかを考えろ。」

紅は終始返事をしなかった。

「………何かあったら相談に乗る。あんま抱え込みすぎんなよ。」

紅を部屋に残したまま、静かに襖を閉めた。