姫の取り合い/REO , ALAN , RYOTA Episode 3 (ページ41)

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＿＿バクステ

隼「誰ファン？」

「り、涼太くんです…ごめんなさい…」

『え、何で謝るの？

気遣わなくていいからね!!

ほら、涼太にくっついて！！』

亜「心の底から言ってんだもん。

絶対嫉妬しないだろーな。

あ、君は誰ファン？」

「私は…Aちゃんと玲於くんです♡」

『嬉しい～!! 玲於、甘くなって』

玲「うるせ…恥ずいんだよ。

えっと…俺のファンでいてくれてありがと…」

「はい//」

＿

何とかバクステも終わった。…ライブも。

涼「帰ろ、A」

『うん』

涼「返事、聞いても良い？」

『うん。ねぇ、会場来て？』

人もいなくなったステージに立つ。

消えた歓声。

静まり返った会場。

期待と笑顔で溢れていた客席。

『涼太。…さっき言えなくてごめん』

涼「バクステの子のこと、忘れてた。

そこまで気が回んなくて…

無理させてごめんね」

『ううん、良いよ』

私なりの言葉で、涼太に言おう。

『今までありがとう。

涼太と初めて会った時

かっこいいな～って思った。

でも、何度も見るたびに

無理してるのに気づいて私が支えたくなった。

でも、今は無理してなくて

本当の笑顔が見れて嬉しい。

ずっと涼太が好きです。

よろしくお願いします…//』

涼太の香りが瞬時に伝わってきた。

抱きしめられてた。

涼「もう絶対離さないから…

可愛すぎなんだけど//

幸せにする。嘘なんかつかない」

そう言うと、長くて優しいキスが降ってきた。

涼「俺が本当の俺でいられるのは

優しい姫がいるからなんだね」

『姫になるように頑張るから。

偽者なんかにならないでね』

涼「うん。

一生、Aだけを愛してる//

俺しか見れないようにしてやるし//」

　

　

　

　

嘘つき王子と優しい姫 / 片寄涼太

＿＿END

　