サッカー少年、ナイトコードで。

15. 消えたがってるくせに ページ15

？「…ミク、どうしてここに人がいるの？」



ミク「…」



瑞希「えっ？雪？確かにその声、言われてみれば…」



絵名「…でも、本当に雪なの？なんかナイトコードで喋ってる時と雰囲気違くない？」



『…ナイトコードの時の雪は、本当の雪じゃなかったってこと…？』



奏「…雪」



雪「…その声、k？」



奏「うん。そう」



絵名「本当に、雪なんだ…」



雪「…えななんと、Amia、海まで」



瑞希「よかった！無事だったんだね、雪！連絡とれないから心配だったんだけど、ほっとしたよ〜！



もしかして、ずっとここにいたの？あ、帰りかたがわからなくなって困ってたとか？」



雪「…」



『…どうした？雪。もしかしていなかったあいだ、何にも食べてなかったりする？』



雪「…うるさい」



瑞希「え？」



雪「このセカイに来ないで。ひとりにさせて」



絵名「…何それ。どういう意味？ひとりにさせてって、帰りたくないってこと？」



雪「…今、言ったでしょ



私は、ここにひとりでいたい」



奏「ひとりで…それは…」



絵名「…ちょっと、わけわかんないんだけど」



『雪、それは本心、なのか…？』



雪「当たり前」



瑞希「う〜ん…？えっと、じゃあ、もうボク達と一緒に曲を作る気はないってこと？」



雪「そう。何度も言わせないで」



奏「…っ」



瑞希「…あー、そんなに急に言われても…ねぇ？奏もびっくりしてるし…って、奏？」



『奏…』



奏「…雪」



雪「…何」



奏「じゃあ、雪は、ひとりで…、OWNとして曲を作っていきたいの？」



絵名「え？OWN？OWNって、あの？…え？」



奏「…雪が、OWNだよ」



瑞希「え？雪が、OWN？何それ…どういうこと！？」



雪「…根拠は？」



奏「…根拠はない。でもわかる。ニーゴで作ってる曲とは傾向は違うけど、間違いない



…そうだよね、雪」



雪「…うん、そうだよ。OWNは、私」



瑞希「マ、マジですか…」



『今まで俺たちにバレずに両立させてたってことでしょ？ヤバすぎ…』



絵名「…雪が、OWN？ほんとに？」



雪「そう言ってる」



絵名「え？じゃあ、このあいだ、私とAmiaがずっとOWNのこと話してる時…え？



…なんであの時、言ってくれなかったわけ？」



雪「別に。いう必要がなかったから、言わなかっただけ



雪じゃない私は、あなたと話したいことなんてないから」



絵名「…は？」

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