続き ページ38
――補修室に運び込まれた徳田秋声はうっすらと目を開ける。
「ここ、は…」
「!徳田先生!気がついたんですね…!」
「司書さん?……ここは、補修室か…!そうだ、秋水は!?秋水は無事なのかい!?」
「東風谷先生なら、今自室にいますよ」
先ほどのことを思い出したのか司書は僅かに表情を顰めて言った。
「秋水は補修を受けたよね?」
「?いえ、というか…東風谷先生無傷でしたよね?」
「はぁ!?僕らを庇ってあんな無茶をしておいて無傷なわけがないだろう!!」
怒鳴るように言った秋声の言葉に司書は目を丸くした。
「一体、何があったんですか…?」
「潜書中、司書の声が聞こえなくなって…気がついたら侵蝕者たちに囲まれていたんだ」
侵蝕者の矢と銃弾が僕たちに襲い掛かる。
絶筆を覚悟した、けど…
「…秋水が動けない僕たちを庇って、攻撃を全部受けた」
札を使った結界を張っていくつかは弾いたかもしれない、…でもその大半が秋水の身体に当たったのを僕は見た。
「そんな…!」
司書は顔を青くした。
「僕はもう大丈夫だから、調速機を使って早く秋水を補修して」
「は、はい!」
――…
調速機で補修を終わらせた秋声は司書に補修の準備をするように頼むと東風谷の自室に向かう。
…その途中で、どこか焦ったような顔をした鏡花と鉢合わせた。
「鏡花、…?」
「秋声!ということは、…補修室が空いたのですね!?」
「あ、あぁ…今から秋水のところに行こうと「とにかく手を貸してください!」え?」
「東風谷先生の様子がおかしいんです!!」
鏡花の言葉に秋声は弾かれたようにその場を駆け出し、東風谷の自室へと向かった。
そこには顔を青くした紅葉がいて、必死に部屋の扉を叩いていた。
「紅葉先生!」
「!秋声、補修が終わったか!」
「秋水がどうしたんですか、様子がおかしいって…」
「…わからん、だが…嫌な予感がするのだ」
呼びかけても返事がない。と紅葉は扉を睨むようにして言う。
その後、鏡花が森鴎外と高村光太郎を呼んできて2人が扉を蹴破る。
東風谷はすぐに見つかった。
「…秋水、?」
首から黒い洋墨を流し、その手に太刀を持って倒れている東風谷は…すぐに見つかった。
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ユカ・フォルティア(プロフ) - はい、大丈夫です。こちらこそ、忙しいのに、答えてくださり、ありがとうございます。無理しないでください (2018年3月11日 11時) (レス) id: 4012e6ec36 (このIDを非表示/違反報告)
柚子ポン酢(プロフ) - ユカ・フォルティアさん» リスエストありがとうございます!ネタが浮かび次第、投稿しますね!おそらく、大和+官兵衛&長谷部になってしまうと思いますがよろしいでしょうか? (2018年3月10日 21時) (レス) id: ef6e283f53 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ・フォルティア(プロフ) - こんにちは、あともう一個討鬼伝と刀剣乱舞、お願いしてもいいでしょうか?討鬼伝から大和、戦国無双から、黒田官兵衛、刀剣乱舞からへし切長谷部でお願いします。これからも、がんばってください。応援してます。 (2018年3月9日 13時) (レス) id: 375b0a6911 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ・フォルティア(プロフ) - ありがとうございます!すごく良かったです。そっか、秋水さんは知っているんですね。 (2017年12月20日 8時) (レス) id: 4012e6ec36 (このIDを非表示/違反報告)
柚子ポン酢(プロフ) - 杙さん» コメントありがとうございます!もちろん賢王との絡みは書く予定です。FGOを始めたのはつい最近で、色々捏造が入りそうですがそれでもよければ末永くお付き合い下さい^_^ (2017年12月19日 21時) (レス) id: ef6e283f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚子ポン酢 | 作成日時:2017年4月28日 21時