・蒼黒 ページ14
ポートマフィア包囲網は完膚なきまでに叩き潰され、森鴎外たちは無事討伐軍に合流。
時同じくして、徐庶たちも主に福沢の奮闘によって秋声にかかっていた追手を壊滅させ討伐軍陣地に戻ってきた。
「中也、心なしか顔青くない…？」
「…そういう手前こそ、何か恐ろしいものを見たような顔してんぞ」
「……まぁ、見たからね。恐ろしいもの」
「奇遇だな…俺もだ」
偶然２人で話していると、そこへ報告を終えた尾崎紅葉が２人に抱き着く。
「おわ、あ、姐さん…！？」
「紅葉先生…っ？」
「馬鹿者、…２人とも大馬鹿者じゃ…！！この親不孝者め！！」
紅葉は泣いていた。
それに気づいた中也と秋声は困ったように顔を見合わせる。
すると２人の背中に衝撃が走った。
「っ！？あ、芥川…？」
「鏡花…？」
中也の背中には芥川龍之介が、秋声の背中には泉鏡花がくっついていた。
「中也さん、中也さん…！」
「姉さんっ…！！」
そして２人とも泣いている。
さらに中也と秋声はポートマフィア、武装探偵社の面々にぎゅうぎゅうに抱きしめられる。
暫らくしてようやく解放された頃には２人は疲れ切っていた。
「な、何だったんだ…？」
「…よく、わからない」
「――君たち二人とも、一度死んだのだよ」
２人の背後から聞き覚えのある声が響く。いつの間にか、太宰治が背後に立っていた。
「は…？俺たちが、死んだ？」
「そう、…黄昏を使ってね」
「…」
そういうことか、未来で私たちは太宰がいない状況で“黄昏”を使って…死んだ。
太宰は冷たい目をして２人に近づく。
光のないその瞳に、中也は思わず一歩下がった――が、次の瞬間２人は太宰に抱き着かれていた。
「…は？」
「太宰、？」
「本当最悪の嫌がらせだったよ、中也。よりによって君が秋声と心中を遂げてしまうのだからね」
これ以上に腹が立つ嫌がらせはそうないのだよ、この糞チビ蛞蝓帽子置き場。
「てめっ、離しやがれこの糞さｂ「中也、」何だよ秋声…！」
秋声に制止され、中也はようやく気づいた。
太宰の声が強張り、震えていることに。
「(あー…本当面倒な性格してんな、こいつは…！！)」
「…置いて逝ってごめん、太宰」
「………次、私を置いて逝ったら二回殴って五発撃つ」
「それ、俺たちに効かなくねぇか…？」
中也はボソッと呟き、秋声は苦笑交じりに太宰の背中を撫でた。
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ユカ・フォルティア(プロフ) - はい、大丈夫です。こちらこそ、忙しいのに、答えてくださり、ありがとうございます。無理しないでください (2018年3月11日 11時) (
レス) id: 4012e6ec36 (このIDを非表示/違反報告)
柚子ポン酢(プロフ) - ユカ・フォルティアさん» リスエストありがとうございます！ネタが浮かび次第、投稿しますね！おそらく、大和＋官兵衛＆長谷部になってしまうと思いますがよろしいでしょうか？ (2018年3月10日 21時) (レス) id: ef6e283f53 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ・フォルティア(プロフ) - こんにちは、あともう一個討鬼伝と刀剣乱舞、お願いしてもいいでしょうか？討鬼伝から大和、戦国無双から、黒田官兵衛、刀剣乱舞からへし切長谷部でお願いします。これからも、がんばってください。応援してます。 (2018年3月9日 13時) (レス) id: 375b0a6911 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ・フォルティア(プロフ) - ありがとうございます！すごく良かったです。そっか、秋水さんは知っているんですね。 (2017年12月20日 8時) (レス) id: 4012e6ec36 (このIDを非表示/違反報告)
柚子ポン酢(プロフ) - 杙さん» コメントありがとうございます！もちろん賢王との絡みは書く予定です。FGOを始めたのはつい最近で、色々捏造が入りそうですがそれでもよければ末永くお付き合い下さい^_^ (2017年12月19日 21時) (レス) id: ef6e283f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚子ポン酢 | 作成日時：2017年4月28日 21時
