"生きたい"と思うこと。 【太宰治】

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太宰side


美海ちゃんが倒れて病院へ入院してる間もずっと


彼女のそばにいた


徐々に悪化する美海ちゃんの体調


そんな時私は美海ちゃんの家族と医者が話す話を聞いてしまった。


医者「娘さんは何の病気やケガからじゃあない“正体不明の衰弱”に侵されています。鎮痛剤を使ってもいつまでもつか...正直娘さんの寿命は持って数週間かと思われます」


太宰「そんな！！！彼女が...どうしてだい？」


正体不明？


冗談じゃあない！！



私が絶対助けてみせる。


こんなに感情的になって...中也に見られたら笑われてしまうね

私らしくない



こんなに誰かを思って泣いたのは初めてだ。

泣いてる？


私が？


あぁきっと、君の所為だよ美海ちゃん



私が理解しているよりもずっと私は君に惹かれていて







恋をしてしまったのだ







美海ちゃん待っていてね


そして私は美海ちゃんの元から少し離れて図書館等のあらゆる情報機関に行き“正体不明”を探った






そして









一つ目の手がかりを見つけた






図書館の奥にあったボロボロになった古書に書かれていたのだ

それは大昔の伝説を集めてある古書で昔の人が書いた絵が載っていた

そして、その本の1ページに書いてあったのだ

古くて意味が分かりずらいが...簡単に訳すと


“異世界から来た幽霊と東の国に住む姫が恋に落ちて、東の国の姫は一ヶ月ほどで不治の病にかかり亡くなった”


“幽霊は姫の墓の前で今も泣き続けている”




他人事には感じなかった


この幽霊は私で、この姫が美海ちゃんだとしたら？

笑えない


彼女と出会ったのは一か月前


この書は信じていいだろう


ただ

これじゃあ、同じ結末になるだけだ


“今も泣き続ける”



これだ。


美海ちゃんを絶対に助けるのだ



その幽霊に会いに行こうじゃあないか









太宰「早くしなければ！」

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