検索窓
今日:51 hit、昨日:89 hit、合計:5,619 hit

ページ11

「あの、Aさん電車の時間が…。」

『あ…。そうね、じゃあ明日夢くん、おかあさまを頼める?』

「えっと…はい。大丈夫です。」

Aは散らばる食材を拾い、明日夢はお婆さんの肩を支えた。思考の中から出てきたはずなのに、明日夢は上の空で返事をする。

『ありがとう明日夢くん。さすがヒビキさんのお友達ね。おかあさまもお気を付けて。』

今度こそ自分の荷物を拾い、Aは顔の横で親指と人差し指を立てた、イブキに似ている独特のサインで挨拶をした。

「あの!Aさん!!」

去ろうとしている背中に明日夢は声をかけた。

『ん?』

「あの…、Aさんはどうしてそんなに、そんなに、誰かの為に一生懸命になれるんですか!」

空いた距離を埋めるために放つ大きめな声はどこか切なさを感じる。年齢や精神の距離が目に見えるかのようなそれが心苦しい。

『鍛えてるからね。』

それはヒビキのセリフと同じものだった。会ったこともなく、ヒビキは憧れの存在だと言うAも、自然とこのセリフが出てくるのだから、相当明日夢にとって印象に残るものになっただろう。
彼はお婆さんの肩をもう一度強く優しく支え直し、一歩踏み出した。

−−−−−
end

[2]〇 憧れて、鍛えて ヒビキ→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
37人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Akira_s2(プロフ) - YUKIさん» 返信遅くなりました💦リクエストありがとうございます。受付ましたが、お知らせもした通り、しばらくお待ち頂くことになるかと思います。ご理解よろしくお願いします😢 (5月3日 0時) (レス) id: 4fceb90968 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - リクエスト失礼します!ルパパトの高尾ノエルさんってできますか?出来たら高尾ノエルで死ネタをお願いしたいです! (4月14日 13時) (レス) id: 5825403805 (このIDを非表示/違反報告)
Akira_s2(プロフ) - スピカブラックさん» リクエストありがとうございます!更新まで暫くお待ちください☺️ (4月13日 20時) (レス) id: 4fceb90968 (このIDを非表示/違反報告)
Akira_s2(プロフ) - 恐ろしの竜さん» すみません!ありがとうございます😿 (4月13日 20時) (レス) id: 4fceb90968 (このIDを非表示/違反報告)
恐ろしの竜 - 書き込み失礼致します。小説内で「ドゴルド」が「ドゴルドン」に、「デーボス軍」が「デイボス軍」になっています...💦💦そこだけ気になったので訂正して頂けると嬉しいです。 (4月13日 12時) (レス) @page19 id: 42ee6c3683 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Akira_s2 | 作成日時:2024年3月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。