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『ごめんなさい、うちの両親…焦っていて。』

縁側に腰掛けて小さく耳打てば、彼はようやく本当の笑顔で笑った気がした。

「俺のところもそうだよ、お互い大変だね。」

それからしばらく会話はない。私はぼうと池の方を眺めていた。

『あっ。跳ねた。』

「鯉だね。」

彼も同じ方向を見ていたらしく、くすっと笑いがうまれた。

『コイ…か。』

「コイ?」

『恋…。』

鯉から連想されるのは恋愛のほうだってあるわけで、何となくそんな事を口に出してしまう。

「俺、どんな人との出会いにも意味はあると思っていて。Aちゃんとの出会いも無駄だとは思わないよ。」

『うん。』

「でも…俺には、結婚なんて…荷が重すぎるよ。」

『……映司くん。』

薄々気づいていた。この人は凄くいい人だということはわかる。でも欲がないんだ、結婚したいとか、恋をしたいとか、そういう感情が全く見えなかった。

つまり今、私は一方的にフラれている…?

「ごめんね、こんな話。Aちゃんとの結婚が嫌だって訳じゃなくて……その。」

『いいのに、ハッキリ言っていいんだよ。出会ったばかりの人とこれから一生を共にするなんて、私だって不安だもん。』

優しい人、全部私を傷つけないように優しい綿に包んで本音を言ってくれる。でもその優しさが逆に痛い。

「Aちゃん…。」

『だからさ、二人で旅してみない?それでダメそうだったら反抗しようよ。私たちの人生は私たち自身で選ばなきゃ。』

「Aちゃん!いいね、それ。やってみようよ!」

始まりは恋ではない。でも、もし一緒にいられるならいつかは愛になるかもしれない。私たちは一縷の望みをかけて、日本から飛び出した。

・→←リク 手と手を取り合う 火野映司



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Akira_s2(プロフ) - YUKIさん» 返信遅くなりました💦リクエストありがとうございます。受付ましたが、お知らせもした通り、しばらくお待ち頂くことになるかと思います。ご理解よろしくお願いします😢 (5月3日 0時) (レス) id: 4fceb90968 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - リクエスト失礼します!ルパパトの高尾ノエルさんってできますか?出来たら高尾ノエルで死ネタをお願いしたいです! (4月14日 13時) (レス) id: 5825403805 (このIDを非表示/違反報告)
Akira_s2(プロフ) - スピカブラックさん» リクエストありがとうございます!更新まで暫くお待ちください☺️ (4月13日 20時) (レス) id: 4fceb90968 (このIDを非表示/違反報告)
Akira_s2(プロフ) - 恐ろしの竜さん» すみません!ありがとうございます😿 (4月13日 20時) (レス) id: 4fceb90968 (このIDを非表示/違反報告)
恐ろしの竜 - 書き込み失礼致します。小説内で「ドゴルド」が「ドゴルドン」に、「デーボス軍」が「デイボス軍」になっています...💦💦そこだけ気になったので訂正して頂けると嬉しいです。 (4月13日 12時) (レス) @page19 id: 42ee6c3683 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Akira_s2 | 作成日時:2024年3月17日 22時

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