幻想の刀剣、手合わせ ページ25
十六夜藤四郎は道場で乱世に名高き実践刀・同田貫正国と対峙していた。
少し離れた場所では審神者と近侍の山姥切国広、二振りの手合わせに興味深々な鶴丸国永、三日月宗近、髭切、付き添いに膝丸が固唾を飲んで見守っている。
ーー内番・手合わせ。
「来いよ。俺は和泉守とは違うぜ」
「？はぁ、」
どうしてそこで和泉守殿が出てくるのだろう。
「十六夜、あなたの本気を見せて欲しい」
「…主命とあらば、全力を尽くしましょう」
抑揚のない声で返事をすると十六夜は自分の周囲にバッ…！と大量のナイフをばら撒いた。
「なんだそりゃ、舐めてんのkーー」
「幻幽、」
十六夜は目を閉じ、スッと開く。
その目は…真紅に染まっていた。
「ーージャック・ザ・ルドビレ」
一瞬にして全てのナイフが同田貫に向かい襲いかかる。
『！？』
「チッ…！」
同田貫はすぐさま見切ると最低限の動きで弾いて避けた。
息衝く暇もなく、同田貫の死角から姿を現した十六夜が同田貫の首を狙って短刀を振る。
「！！」
キィイイン…！と音を立てて２つの刃が重なる。
キンっ、キンっ、ドカッ！
素早い短刀術だけでなく、十六夜は同田貫の首目掛けて蹴りを仕掛けてくる。
仲間、同朋など関係ない──十六夜は、本気で殺しに来ている。
その儚い見た目にそぐわない重い蹴りに同田貫は体勢を崩してしまった。
「…ーーパーフェクトメイド」
体勢を整えた同田貫を、一刹那にして無数の短刀が取り囲む。
「俺に二度同じような手が通じると思ってんのか！？」
同田貫は慣れたように迫る短刀を弾き、十六夜に迫った。
「…まさか、」
フワリ、と微笑む十六夜の両手にはそれぞれ一振りずつ短刀が握られている。
「通じてしまったら興醒めも良いところ」
──《傷魂》ソウルスカルプチュア
放たれる無数の斬撃を避けることができず同田貫は道場の壁に叩きつけられた。
勝敗は決した。
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凛音 - 続きがめっちゃ気になります！頑張ってください！ (12月30日 11時) (
レス) @page26 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - これで終わりなのが寂しいです。 (9月22日 0時) (レス) @page25 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります！更新頑張ってください！！ (2021年2月9日 19時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
乱 - 咲夜の奴ですね………とても面白いです！更新頑張ってください！ (2021年1月1日 3時) (レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
Qたん - 更新、頑張ってください！！！！！！！！ ( ´∀｀)bｸﾞｯ! (2018年12月17日 0時) (レス) id: 1e4cd3bd39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚子ポン酢 | 作成日時：2015年9月15日 19時
