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9:デート ページ9

今日はAさんとデートの日


正直俺は、浮かれまくっていた


昨日は太一にも「どうしたの?」と聞かれるほど顔の緩みが抑えられなかった



駅前の待ち合わせスポットでスマホをいじりAさんを待つ

待ってる時間ですらもう、楽しかった



『おまたせ!!遅くなってごめんね!』

十数分ぐらい待てば、慌てた様子のAさんが俺に声をかける

「俺もさっき来たところだよ」

『ほんと?よかった』



それにしても、

「かわいい……」



目の前には、初めて見る私服に身を包んだ好きな女の子

しかも予想以上に可愛い



『え?!』

真っ赤な顔で、驚くAさん


「あれ、俺声出てた?
まあいいや。可愛いね、その服」

『あ、ありがとう』

Aさんは耳まで真っ赤に染まっている

思わず笑が零れてしまう

「行こっか」

『うん』


手をとれば繋ぎ返してくれる


初めて一緒に手を繋いで帰った日から、手を繋いで帰るようになった

といっても、俺は部活で終わるのが遅いから中々一緒にかえれないけど


まだ慣れてないのか、顔を赤く染めて隣を歩くAさん

「どうする?先に飯食う?それとも先に映画?」

『んー!映画!』

「ん。」








『めっちゃ感動した〜』


映画をみて、近くの安くて美味しいと評判のレストランに入った


Aさんはまだ目に涙を溜めながら、料理が運ばれて来るのを待つ


「泣きすぎ」

笑いながらいえば、『あれは泣くよ!』なんて言って感動ポイントを力説し始める





こうやってみると、付き合う前は、俺はAさんのことを全然知らなかったんだな、と思う


好きだと思ってたところは更に好きになった

初めて知ったことも、更にAさんを好きになる理由になる


真っ赤になった顔も、感動して泣いている顔も、付き合って初めてみた


「好きだなぁ」


『……』


「え?」


さっきまで饒舌だったAさんが黙る


そして、自分が無意識に言った言葉に気づく

途端に、恥ずかしくなる

「いや、違う……違くはないけど……。うん、ごめん」

『……ふふ』

「何?」

『白布くんがそんなに顔赤くなってるの、初めて見た』

「……見ないで」

『やーだー。レアじゃん!みたい』


だめ、と言って顔を手で覆う


一旦熱くなった顔は中々熱が引かない


指の隙間から、Aさんが赤面した俺をみようとしているのが見える



やばい。可愛すぎる

だめだ、俺、好きすぎていつか死ぬわ

10:好き→←8:繋いだ



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Sakura(プロフ) - 白布くんかっこよかぁ…(*´д`*)すっごくキュンキュンきます!!たまらないですね!もう今パソコンの前でニヤニヤが止まりません←気持ち悪い  更新ファイトです!!応援してます(*´∀`*)b (2016年12月6日 18時) (レス) id: cf1746ec9f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 白布カッコいいですね!ドキドキしちゃいます笑続き楽しみにしてます。 (2016年12月4日 15時) (レス) id: 8e2883a2f8 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 白布んさん» ありがとうございます!そうしますね(´∀`) (2016年12月1日 21時) (レス) id: 82e671190c (このIDを非表示/違反報告)
白布ん - 私的には、甘めの話を増やす方がいいと思います。 (2016年12月1日 16時) (レス) id: 1a773fb6c1 (このIDを非表示/違反報告)
通行人A(プロフ) - これからの展開がすごく気になります!(*≧∀≦*) ゆっくりでいいので更新頑張ってください! (2016年11月26日 10時) (レス) id: 27e363e21d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あお | 作成日時:2016年11月16日 20時

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