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緊急事態 ページ12





「至るところに人がいる…!」

「当たり前だろ。商店街なんだから」

「…悟、いい加減に機嫌を直してくれ」


商店街を前に少しズレた感想をもらすA。

その横で、忌々しそうに見る五条。
それを苦笑しながら見る夏油。



護衛3日目。
初日、2日目と続いて高専内で終わったのに反し、今日は朝から外出。

その理由も、五条の機嫌を損なった要素の1つであり、夏油の胃痛を強める要因。









それは昨夜、発覚したこと。


「実は荷物ないんだって、A」

「ハァ!?」

「急に決まった外泊だったからね。必需品しか持ち合わせがないんだ」


家入のもとに泊まったA。
彼女の持つものは本人が言う通り、必需品のみ。

つまり服もなにもないのである。


「それは……困ったね」

「一週間の護衛任務でしょ?さすがにキッツイよね〜」


もちろん、小柄なAが家入とサイズが同じわけもなく…
ダメ元で着せてみたTシャツもワンピースになってしまった。

部屋着ならまだしも、あれで人前にとは行かないだろう。


「じゃあ買いに行けばいいじゃん」

「いいの?外出させて」

「別に禁止されてねーよ。守れってだけで」


五条の言う通り、外出が禁止されているわけではない。

今回はただの護衛任務。
守ればそれでいいだけだ。


「確かに。違反してないだろうけど……いいんだな?」

「あ?どういう意味だよ」

「あー、そいや私」








「なんで硝子のやつ、いねーんだよ!」

「言ったろ。任務があるって」


そう、今日この場に家入硝子はいない。
他の優先度の高い依頼が重なったからである。


「貴重な1級術師だ。見捨てたとなったら相当痛手を食らうだろ」

「雑魚だな、1級のくせに」

「雑魚ではないよ」


一定の距離を保っていたAとの距離が少しだけ近づく。
Aが足を止めたからだ。


「その1級術師、どうやら特級呪霊と出会ったみたいだね」

「は?なんでわかんだよ」

「たまたま視えただけさ」

「……マジ?」


それはAではなく、夏油に向けられた確認の言葉。


「…マジだね。任務先で不幸にも特級呪霊に鉢合わせたらしいよ」


全知全能。なにができるのかは未知数。
この言い方からして遠くの出来事も見通せるようだ。




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安仙任(プロフ) - 続きを書いてください!!! (2020年12月30日 13時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
イロナ - すみません こんな事ここに書くのどうかと思うんですが 今日親が離婚する夢を見ました そのせいで朝起きたら ほっぺが濡れていました 正夢になったらどうしよう… (2020年12月20日 7時) (レス) id: 71dfbbb133 (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - 既に好きが溢れているのですがどうしろと…?続き待ってます!!!!!!!! (2020年12月12日 23時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2020年12月12日 17時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自宅警備員先生 | 作成日時:2020年12月11日 19時

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