伍 ページ7
トントンッ
『だれ…？』
首「首無です。総大将が呼んでましたよ」
『…分かった。ありがとう首無』
首「いえ、では私は戻ります」
行くかぁ…
あ、おじいちゃんいた
ぬ「おぉリエン来たか」
『リクオは？』
ぬ「まだ来とらんの」
『そっか』
リ「あ、おじいちゃん！お姉ちゃん！」
ぬ「お、来たか」
『おかえりリクオ』
リ「ただいま〜！」
ザワザワ ワイワイ
「まま1杯」
「拙者今禁酒中での」
めっちゃいろんな妖怪いるなぁ…
「しかし最近はダメじゃな…人間がまったく妖怪を恐れなくなってしまってな…」
「古いのかのぅ」
「とはいえ璞町の火事…あれはワシの悪事ですぞ」
「なに？ごぞんじない？いやいや拙者も先日…」
「まぁしかし悪行といえば…ガゴゼ先生でしょう」
「いや、でもあの…」
「おお総大将！」
ぬ「やぁやぁご苦労。どうじゃい？みんな最近妖怪を楽しんどるかい？」
「へへへ…シノギは全然ですな」
「ところで総大将 今回はどういった？」
ぬ「うむ…そろそろ…三代目を決めねばなと思ってなぁ」
ガ「おぉ…それはよいですなぁ 二代目が死んでもう数年…いつまでも隠居された初代が代理では…おつらいでしょう…」
「総大将！悪事ではガゴゼ殿の右に出る者はおりますまい！」
「なんせ今年起こった子供の神隠しは…全てガゴゼ会の所業ですからな！」
ガ「いやいや…大量に子を地獄に送ってやるのがワシの業ですから」
「いや〜さすが妖怪の鑑ですなー！！ハハハ」
子供とか弱いやつを殺して自分すげーってなってるんかな…
『フンッ…嫌いだな…あぁいうやつ…』ボソッ
ぬ「なるほどのう。あいかわらず現役バリバリじゃのうガゴゼ…」
ガ「おまかせ下され…」
ぬ「だが…お前じゃあダメじゃ 三代目の件…このワシの孫、リクオかリエンをすえようと思ってな」
「！？」
「な…なんじゃとぉ〜〜〜〜〜〜〜〜」
「なんとっリクオ様とリエン様とは……」
「まだ幼い子供ではござらぬか…たしかに…総大将の血は継いでいるが…」
「フム…よいのではないか…？」
『？……』
今…聞きなじみのある…声がしたような気がした……
いや…まさかね……
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作者名：サリー | 作成日時：2023年6月5日 7時
