No.40 ページ44
⚡⚡⚡
《Aちゃんを救いに行く。》
そう決心して、1週間も経ってしまった。
あの日、Aちゃんに会うためにもう一度那田蜘蛛山へ行こうとしたが、まだ俺には倒した毒蜘蛛の毒がまだ残っていた。
苦すぎる薬を飲み続けて、すると毒が完全に消えて、次は機能回復訓練を苦労しながらも無事終わらせて。
そして今夜、俺はAちゃんがここにいると言われた＿那田蜘蛛山に足を踏み入れようとしていた。
あぁ、怖い。
やっぱり、炭治郎にも着いてきてもらえば良かったかなぁ。
我妻善逸は一歩を恐る恐る踏み出していく。
次第に慣れ出して、顔を真っ青にしながらも前へと進む。
この山、那田蜘蛛山は以前は蠢く何かの気配が耳に纏わり付いていたが＿
今日はなんだか、おぞましい雰囲気もなくて静かだった。
しばらく歩いた所で、善逸はふと足を止める。
＿＿音がする。細かな硝子がサラサラ流れているような綺麗な音。だけど悲しい音。
そう思ったのも束の間。
瞬きをするとAちゃんの音がひどく耳を刺激した。
Aがすぐ後ろにいた。
いつの間に、後ろに。
俺が振り向くより先に、Aちゃんは声を発した。
鈴がなるような聴き心地のいい、誰もを魅了するような声で。
『…結構上にいて音は聞こえないはずなのに、もうそんなところまで分かるんだね』
「……う、Aちゃ…」
『良かった。毒の後遺症消えたみたいだね。
久しぶり、善逸くん』
善逸との再会を喜ぶかのように、Aは微笑んだ。
紅く輝く美しい瞳、相変わらず綺麗で真っ直ぐとした黒髪。
＿だけど、白く彼岸花の模様が施された着物には、真っ赤に染まっていた。
☾☾☾☾☾
(一応補足)夢主ちゃんの着物が赤くなってるのは下弦の解体の時に返り血を浴びたからです。
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黒月薔薇(プロフ) - もう、好き この一言しか出てこない 雰囲気壊すかもしれないけど、no.5の記憶力の差の差ってもしかしたらひらがなのさだったりしますかね 違ったらすみません 2人が幸せになることを祈ってます 更新頑張ったください (2020年11月8日 16時) (
レス) id: bf38792454 (このIDを非表示/違反報告)
キキ - うぅ涙が出てきました結月さんハンカチどうぞつ□ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 62b0e1eed4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 好き… (2020年3月27日 18時) (レス) id: ad9a4e05e9 (このIDを非表示/違反報告)
白蕀姫 - 超シリアスで、面白いです！更新頑張ってください！ (2020年3月18日 21時) (レス) id: d5d3062330 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ ルナ(プロフ) - し、しのぶさん！！カッコイイ！！！美しい！！ 心にしみる作品ですね！続き楽しみにしてます♪ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 65c9fb08c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年2月17日 18時
