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No.16:夢 ページ17
side 我妻善逸
ふわふわ暖かい夢を見ていた。
Aちゃんがひざ枕をしてくれている。
俺はすぐに夢だと気づき、ひざ枕という天国的な展開を違和感もなく受け入れていた。
とっても幸せ。
吸い付くような柔らかい肌で、いい匂いで、彼女の体温はお日様のように暖かくて。
そして、
『善逸くんが無事に乗り切れますように』
と、ひどく優しい声がした。
手を仰ぐと、彼女は俺の大好きな笑みでこちらを見つめる。
何も恐れることのない。
鬼もいないし、何も起こらない、ただただ平和な世界。
そのはずなのに。
Aちゃんの赤い目からは涙が零れていた。
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作成日時:2020年1月23日 15時