【d!】あどけない君をうつくしむ【中編集】 (ページ23)

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今日は鬱さんのお家に泊まりに行く日

なんでかと言うと、お母さんとお父さんが2人ともお仕事でお家にいないから

私はもう高校生で

1人でも大丈夫なのに、お父さんが心配して夜だけ私をうつさんに預けるって言い出したの

それで、私は泊まりに行くことになっちゃった

寝るだけだから本当に1人でも大丈夫なのに、なんて

高校生で、初恋でしかも今も恋してる人のお家に泊まりに行くなんて

もう、私、どうにかなっちゃいそう

震える手でインターホンに手を伸ばそうとした時に扉が開いた

ut「あ、やっぱ来とった」

出てきたのは私がもう7、8年間も恋してる鬱さんで

びっくりして飛び退くと

鬱さんは優しく笑った

ut「そんなにびっくりしてどないしたん？ほら、お家あがり？」

『あ、はい、！』

鬱さんのお家に上がらせてもらう

久しぶりに来た鬱さんのお家は前より少し綺麗になってて

彼女さんでもできちゃったのかな、なんて悲しくなった

ut「今日寝るお部屋なんやけど、どこがええとかあるん？」

『えっと、？』

ut「あー、えっとな、リビングとか...まぁ、なんか、色々あるで。」

生憎客間は作ってへんから綺麗な部屋はないけど

なんて笑う鬱さんを見て

私は、少し息を吸い込んで声を出した

『鬱さんの、よこが、いいです、』

言っちゃった

どうしよう、断れるよね

パニックになりそうな頭の中

目の前の鬱さんを見ると

鬱さんは私を見て笑った

ut「ええよ、一緒に寝よか。1人で寝るの寂しいもんな」

やっぱり優しく笑った鬱さんは

私の手を引いて部屋に連れて行ってくれた

恥ずかしい、恥ずかしくて逃げたい

だけど、逃げたら一生後悔する気がして

私は覚悟を決めて部屋に入った

ut「汚くてごめんな」

『いえいえ、！全然、！』

少し大きめのベッドに入る鬱さんを見て

私も、少しだけ遠慮しながらベッドに入った

ut「そんな離れへんでもええよ、ほら、もうちょっとお布団入り？」

鬱さんの長くて綺麗な腕で引き寄せられて

鬱さんにピタッとくっつく形になる

それがすごく恥ずかしくて心臓が飛び跳ね回ってるのがわかった

鬱さんの心音も聞こえるけど、鬱さんはドキドキしてないみたいで

少しだけやっぱり辛くなった

ut「今何年生やったっけ？」

『あ、今は高3です、』

鬱さんの質問に何気なく返事をすると

鬱さんは微笑んだ

ut「もう直ぐやね、」

...何がもう直ぐなんだろう、？