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ut「へぇ、学校でそんなことがあったんやね、」
『うん!』
私が学校の話をしてる間
うつさんはウンウンって頷きながら聞いてくれてて
嬉しくなっちゃっていっぱい話しちゃう
ut「そういえばAちゃんって今何年生なん?」
『私はね、5年生だよ!もうすぐ6年生さんなの!』
ut「お姉ちゃんになってきたなぁ」
『でしょ!』
えっへん、なんて胸を張ると
うつさんは笑って私の頭を撫でてくれた
やっぱり好き
ずっと撫でててもらいたしずっとこうしておきたい
このまんまだったらいいのに、なんて1人で思う
『うつさんは?うつさんは、何さいなの?』
ut「俺?...逆に何歳に見える?」
『うーんとね...』
こんな質問されたのは初めてで
戸惑う
『19さい!』
ut「そんな若く見えとるん?俺22やで?」
そうだったんだ...なんて思ってると
うつさんは私を見て笑った
どうしたんだろう
ut「ってか、19って、まだタバコ吸っちゃあかんやろ」
『あっ』
ut「今思い出したやろ」
そうだった、なんて声を漏らすと
やっぱりうつさんは面白そうに笑った
その笑い顔はとっても綺麗で
もっとうつさんのことが好きになっちゃった
『すき、』
ut「んー?どないしたん?」
口からこぼれ落ちたらしい
好意の言葉がうつさんには聞こえてて
ごまかしのきかないと思った私は
もうこの際言っちゃおうなんて思った
そうだよ、言ったほうがいい
クラスの子だって、ちゃんと言って告白してたもん!
『私、うつさんのこと、すき、です、』
恥ずかしくて俯くと
うつさんはしゃがんで私と目を合わせた
ut「俺もすきやで?」
『それって、』
いいってことなのかな、
なんせ思ってると
うつさんは、でも、なんて声を出した
ut「お付き合いはAちゃんがもうちょっと大人になったらな?」
約束、なんて言いながら優しくポンっと頭に手を置かれて少しがっかりする
嫌いって言われなかったからよかったなんて安心する
嫌いって言われなかっただけいいよね、
それに、すきって言われちゃったし、!
ut「...ほら、もうお部屋戻り?ええ子は寝る時間や」
うつさんがケータイで見せてくれた時計は
もう23時って出てて
私は慌てて部屋に戻ろうとベランダからベランダに飛び移った
だって、いい子にしてなきゃうつさんの言う大人になれないんだもん!
ut「Aちゃん、おやすみ」
『おやすみなさい、!』
私は部屋に戻ってベッドに入った
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