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お母さんとお父さんにおやすみって言って
部屋に帰る
今日はうつさんとお話しする日!
だから、すごく楽しみで学校でも今日楽しそうだねって先生から言われた!
それにお父さんとお母さんにも言われたの!
顔に出ちゃう、それくらい
私は、今日が楽しみだった
『う、うつさん、!こんばんわ!』
前より上手になった挨拶をすると
先に向かいのベランダにいたうつさんは私を見て微笑んでたばこを消した
ut「こんばんは」
その笑顔がとっても優しくて
思わず抱きつきたくなった
だけど、うつさんはおとなりのお家にいるから抱きつけなくて
少し、しょんぼりするとそんな私を見たのか
うつさんは、そうや、なんて声をこぼした
ut「こっちきたらええやん」
『え』
それって、玄関通らなきゃだから、
お父さんたちにバレちゃう、
流石に怒られちゃうよ、なんて思ってたらうつさんが声をあげた
ut「そっちのベランダからこっち来れそう?」
危ないけど、なんて付け足すうつさんを見て
なるほど、なんて思う
怖い、こわいけど、
うつさんに会うためなら、なんだってできそう
いや、できる
そう思った私はベランダの手すりに頑張って足をかけた
ut「俺を信じておいで、受け止めたるよ」
手をこっちに向けてくれてるうつさんを見て
安心した私は思いっきり手すりを蹴ってうつさんの方に飛んだ
『っ、!』
ut「ほらな?ちゃぁんとつかまえた、」
暖かくて優しいにおいと
柔らかいけどしっかりとした感覚があって
つむってた目を開けると
うつさんが私のことを抱っこしててくれて
私が少しびっくりして足をジタバタすると優しくうつさんの横に降ろしてくれた
地に足がついて安心してる私の方を見て微笑むうつさんはかっこよくて
思わず見惚れる
ut「俺の顔そんなに見つめてどないしたん?」
『あ、いや、!...えっと、きれいだなぁって、おもって、』
ut「...Aちゃんって、ほんまに純粋で素直でええ子やね」
いい子って言われて、嬉しくって笑うと
うつさんは私の頭を撫でてくれた
その手は私のより大きくてすごくすきな感じがした
ut「ほんまかわええよな、Aちゃん」
『か、かわいくないです、!ぜんぜん、!』
照れ隠しでそう言うと
うつさんは少ししゃがんで私のことを抱きしめて私の耳元で呟いた
ut「うんん、ほんまにかわええよ。こんな別嬪さん初めて見たで」
思わず叫びそうになった
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