【d!】あどけない君をうつくしむ【中編集】 (ページ16)

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syo.

改めて見ると俺のジャージを着とるAさん

めっっっっっちゃかわええやん！！！

やっぱサイズデカすぎやけどファスナー1番上まで上げて

顔埋めて、萌え袖で...かわええ...

『シャオロンくん、？』

syo「あ、えっと、ありがとな、！」

タオルと水筒を慌てて受け取る

見惚れとったわ...

syo「あ、あんさ、」

『？』

何？とでも、言いたそうな顔をして

首をかしげるAさんに緊張しながら口を開く

syo「帰りのホームルーム...ってか、今から、サボって遊びに行かへん、？」

ダメ元で、お願いをしてみる

流石に、ダメ、かな、

Aさん、真面目やし、

サボるの嫌そうよな、

そんなことを思っているとAさんが俺の手を引っ張った

『いいよ、サボろ、』

syo「えっ、ええの、！？」

『うん。』

あ、でも、

なんて声をこぼすAさんに慌てて耳を傾ける

『シャオロンくんのお家がいい、...だめ、かな、？』

上目遣い、狡い

めちゃめちゃかわええ

元々がええのにそれしたらそれがもっと良くなるやん

殺す気なん？

syo「わっ、悪いわけないやろ！！！ええで、！！！！」

『やった、』

syo「っ...あ、教室からはよ荷物取って逃げようや、バレたらだるいし、」

『そうだね、』

嬉しそうに頬を緩ませて笑うAさんの手を控えめに掴んで体育館を出る

こ、これって、実質今から、デートやんな、

はっず...

緊張するわ、

『あ、そういえば、さっきのカッコよかったよ』

syo「え、」

『さっきのブザービートのこと、』

syo「あー、！あれな、！たまたまやで！たまたま！」

『そうなの？でも、カッコよかったなぁ...バスケしてたシャオロンくん、一生懸命で、とっても綺麗だったよ、』

思い出して余韻に浸るような声でそんなことを言うAさんに心臓が破裂しそうになる

ちょ、まって...

好きな子にこんな事言われて心臓破裂しそうにならんやつなんか居らへんやろ、

バレへんように深呼吸しながら教室まで戻る

誰も居らへん教室に2人っきり、

それも、無口で高嶺の花とまで呼ばれとるAさんと、

みんなまだ授業中なのに抜け出して来て、

それだけで、なんだか背徳感があった