【d!】あどけない君をうつくしむ【中編集】 (ページ15)

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syo.

あと授業終わりまで10分

流石にこんだけ動いとったら暖かくなるやろ、とか思っとった俺がバカやった...

zm「あっっっっつ...」

syo「嘘やろ、！？俺、寒いねんけど、...ってか、暑いんやったらジャージ脱げや、！！！」

寒い

めちゃめちゃ寒い。

流石に冬の体育舐めとったわ...

zm「いや、脱いだら寒いやん」

syo「なんなんお前...あー、寒っ...」

zm「そんなんなるなら貸さへんやったらよかったやん！」

syo「いや...まぁ、そうやけど...」

ぐうの音もでらん

いや、でも、カッコええとこ見せたいやん、？

syp「あ、次、シャオさん達のチームお願いしまーす」

syo「えっ、もう一戦やるん！？」

zm「ええやん！行こうや！」

暑そうにジャージをパタパタさせて次のゲームのことを伝えにくるショッピくん

もう流石にないやろ、って思とったんに...

ゾムに手渡されたゼッケンを着る

...えー、もう一戦かい...

まぁ、来たボール適当にゾムにパスしたらええやろ

開始の合図がなって一斉にボールを追いかけ始める

寒いし、ボール当たったら痛いし、

半袖っていいことないやん...

～

試合終了まであと30秒

相手とは同点、

ま、同点で終わるのが1番やろ

とか思いながらみんなについて行っていると

ボールを持っているゾムがこっちを見たのがわかった

zm「シャオロン！」

syo「俺かい、！！！」

名前を呼ばれて慌ててパスを受け取る

最悪や、ドリブルし始めたはええけどどうしたらええんや！？

ヘルプを出そうとゾムの方を向くと丁度試合が終わったのか

控えの方からこっちを見とるAさんと目があった

あ、頑張らへんと

パス指示を出すゾムが見える

すまん、なんて思いながら俺はゴールに向かってボールを投げた

と、同時にブザーが鳴り響いた

syo「っしゃ！！！」

zm「しゃ、しゃ、シャオロン、お前、ブザービーターやんけ、！！！」

ほっ...と胸をなでおろす

よ、よかった...

あれで決まってへんやったらAさんに顔合わせできへんやった、

そういえば、とAさんの方を向くとAさんがタオルと水筒を持って小走りで男子の方に来ていた

え、なんやあれ、めっちゃかわええ

誰んとこに行くんやろ、とか思っとると俺の目の前でAさんが足を止めた

syo「え、俺に、？」

『...』

こくん、小さく頷くAさん

めちゃめちゃかわええやん