【d!】あどけない君をうつくしむ【中編集】 (ページ13)

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syo.

syo「なぁ、Aさん、」

今朝のアレで俺はAさんは今まで俺の事を無視しとったんやないって気がついた

その印にほら、今やって目線だけこっちに向けてくれとるし

syo「と、友達になりたいんやけど、なってくれへん？」

『...』

急に言ったから戸惑っとるんかな、？

帰ってこぉへん返事に怖くなって顔を上げると

Aさんが体ごと、俺の方に向けてくれていた

え、まって、こんなスタイルええんや、

こんなに髪の毛サラサラなんや、

こんなに、かわええんや、

思わず見惚れてしまっているとAさんは不思議そうに首を傾げた

syo「あ、ちゃうくて...友達、なってくれへんかな、？」

断られるかも知れへん、

それでも...そう思いながら手を差し出して俯く

手に、少し冷たい、Aさんの手が触れた

『...いいよ、お友達になろう？』

syo「ほ、ほんとに、！？ええの、！？」

『うん、...だって、シャオロンさん、毎日私が声に出して返事しないのわかってたのにあいさつしてくれたでしょ？』

syo「えっ、あ...覚えとってくれたんや、...全く興味持ってくれてへんのかと思っとったから...」

『...こんなに、執念深く挨拶してくれた人、シャオロンさんくらいしかいないから、覚えてるよ、...と言うか、毎日挨拶してくれてたら忘れないでしょ、』

ふふ、と優しく微笑んだAさんを見て心を撃ち抜かれる

嗚呼、努力は報われるってほんまに、こういうことなんやな...ほんま...

友達になれた事とAさんの柔らかい笑みに表情が緩むのがわかる

ほんま、かわええ...

syo「な、なぁ、あの、ライン、交換せぇへん、？」

急に、攻めすぎかな、？

これは、断れるか...？

流石に...と思って断ろうと思っているとAさんが口を開いた

『...うん、いいよ。』

syo「ええの！？」

『うん』

はい、これ、とラインのQRコードを見せてくるAさんを見て

慌ててポケットからスマホを取り出して追加させてもらう

あ、これで、もしAさんが他のSNSしとっても見れるやん、やった、

『お友達になった証だね』

どこまでかわええんやこの子

思わず顔に熱がたまりだす

「A、ちょっといいか？」

『...』

先生に呼ばれて無言になったAさんはそっちに言ってしまう

普段やったら恨むんやけど、今だけは有難いわ、

syo「顔、あっつ...」

はやく火照った体を冷まさへんと、