【d!】寝て起きたら獣人になってて草...んで、ここどこ？

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zm「あひるさんぷかぷかしとってかわええな〜」


ツンツンって湯槽に浮かぶあひるを突くゾムさん

私はそんなゾムさんの膝の上に座ってお風呂に入っている

...正直言ってすごく恥ずかしい

だって、この体になる前、24年生きてたけど彼氏なんていなかったから

異性とお風呂なんて入ったことないんだよ！！！


zm「ほら、A、あひるさんやで〜」


あひるを手渡されてとりあえずそれを浮かべて触ってみる

少しぎこちない動きで遊んでると思うけど気にしないでほしい

...いや、だって、遊ぶ遊ばないの前に恥ずかしすぎて死にそうなんだって！！！

幸い尻尾が私とゾムさんの間にあって

直接体が当たることはないんだけど...ないんだけど...

でも！それでも！！！

恥ずかしいよね！！！


zm「ふは、不思議そうに遊んどるなぁ...あ、そや、遊ぶのは後にして先に体と頭洗おな」


そう言ったゾムさんにスッと抱っこされて浴槽から上げられる

待って？これもしかしなくてもさ

ゾムさんに洗われる感じですか？

え？


zm「大人しくしとってな？おめめとかにシャンプー入ったら痛いで」

『えっ、あ、わたし、じぶんで、』

zm「ええ子やから、な？動かんとって？」


おっと、どうやら自分ではさせてくれないらしい

...仕方ない、こうなったら心を無にしてゾムさんに体を委ねよう

それしか方法がない


zm「ん、ええ子。...お風呂上がったらシッマ達にも紹介せなあかんなぁ」

『しっま...？』

zm「ん？あー、俺の仲間やで！」

『なかま...』

zm「やから、まぁ...家族みたいなもんやで！」


嬉しそうな声色でそう言うゾムさんの声を聞いて

家族かぁ...なんて思う

そういや、お母さんとお父さんどうしてるかなー

...ま、日本じゃないしましてやどこにいるかわかんないこの状況じゃ連絡なんて取れないんだけど

...心配性のお母さんだから、私と連絡取れなくて今頃探してるのかな

それを必死にお父さんが宥めてたりして...


zm「ん？A、泣いとるん？どしたん？」


スッとゾムさんが私の顔を覗き込んでそんなことを言う


『おとぉさんっ...』

zm「お父さん？...パパのことが気になるん？」


こくっと頷くと

ゾムさんが私のことを抱きしめた


zm「そっか、お父さん、どこに居るかわからへんから会えへんもんな...よし、決めた！」


笑顔でぱっと私を抱きしめるのをやめたゾムさんは

もう一度口を開いた


zm「今日から俺がAのパパや！」

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