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はあ…友達に振り回された休み時間が終わって次は歴史の授業
もうあの先生の声は子守唄にしかならないから毎回困っている
授業が始まって15分
もう既に私はあと一歩で寝るんじゃないかという体勢になっている
猫背になって少し、少しだけ目を瞑る
ああ、これ寝るパターンかも…
『っうわあ!』
先生の話を遮るぐらいの声で驚いてしまった
「…松崎さん、どうかしましたか?」
『あ、あはは…ちょっと虫が近くにいて…』
「あら〜気をつけてね」
『…はい』
後ろから背中をツーッとなぞられた
犯人はこの松田陣平という男しかいない
「俺のことは虫呼ばわりか?」
『もう、やめてよ急に…恥ずかしいじゃん』
「…松崎が寝そうになってんのが悪い」
不機嫌な顔だけ残して前を向く
もう歴史の授業で寝れなくなっちゃった…
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歴史の授業で前の松崎がうとうととしていた
それを見て、イタズラしたいと思うのは当然だろう
背中を軽くなぞるイタズラ、松崎なら引っかかりそうだなと思ってタイミングをはかる
先生がちょうど黒板の方を向くとき…
今だ!
人差し指を上から下にツーッと下ろす
でも途中で一度引っかかった
多分、きっとブラの金具だ
急に生々しい妄想が浮かんできてしまって焦って自分の手を引っ込める
その間にあいつは授業中にしては大きめな声で驚いて、先生に心配されてた
さらに
『もう、やめてよ急に…恥ずかしいじゃん』
なんて顔を赤らめて言うから
俺の脳はキャパオーバーだ
好きな女子の下着を布越しとはいえ触ってしまったし、赤面なんて男子高校生には刺激が強すぎる
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作者名:ゆづ | 作成日時:2023年5月28日 23時