無口なあの子とヒーロー(途中で視点が変わります) ページ19
Aside
その瞬間、私の前に犯人以外の影が現れた
「神崎ちゃんには指一本触れさせねえから」
「っ誰だお前！」
「警視庁の者って言ったら分かる？悪いけど、俺の好きな子をこんな目に合わせたんだから、逃さないよ」
萩原さんは犯人の両手首をいとも簡単にまとめ上げ
松田先輩に電話をかけた
「あ、じんぺーちゃん？犯人捕まえたから来て欲しいんだけど、うん、わかった」
犯人は気を失ってしまったようでぐったりしていた
「神崎ちゃん！大丈夫？脚が少し擦りむいてる…」
『大丈夫です』
「嘘！ほんとは？」
『…すこし痛いです』
「よく言えました」
『ごめんなさい、結局迷惑かけてしまって』
「気にしないで、でも一つ怒らせて欲しいな」
はい…心の中で返事をして静かにお説教を聞く
「神崎ちゃんはもっと自分のこと大事にして？世界に一人しかいない神崎ちゃんが傷付いたら俺悲しいし、俺以外にも悲しむ人がいるんだから」
『ごめんなさい…』
「ごめんよりお礼が聞きたいな」
『ありがとう…ございます』
「うん！謝るよりお礼ね！」
眩しく笑う萩原さんに思わず見惚れてしまった
・
・
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萩原side
制限ギリギリのスピードで神崎ちゃんを追いかける
車から降りて走り、ようやく追いついたと思ったら
神崎ちゃんは包丁を向けられていて
気づけば頭より先に体が動いていた
「神崎ちゃんには指一本触れさせねえから」
神崎ちゃんに包丁が触れる前に犯人に立ち向かう
犯人はあっさり捕まえることができた
気絶しちゃったらしいので空いた片手で警視庁に残ってもらってるじんぺーちゃんに電話をかける
「おうハギ、上手くいったみたいだな。すぐ行くけど神崎は心細いと思うからそばにいてやってくれ」
「わかった」
大丈夫か聞けば大丈夫と返してくる神崎ちゃん
全く…大丈夫じゃないくせに
軽くお説教した後に食堂の日のように神崎ちゃんとじっと目が合った
「どうしたの？まだどっか痛い？」
『っいえ！別に』
本当かなあ…無理してたら許さないからな
しばらくしてじんぺーちゃん…だけではなく捜一全員いるんじゃないか？と言うくらいの人が来た
俺の隣にしゃがんでいたはずの神崎ちゃんはいつの間にか囲まれていた
あーもう…すぐ邪魔が入るんだから…
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ゆづ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます！応援してくださるのとっても嬉しいです！ (2022年8月27日 11時) (
レス) id: d3bdbca2fd (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！これからも応援してます！！ (2022年8月26日 16時) (レス) @page38 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - みるくここあ星人さん» そんな風に言っていただけて嬉しいです！萩原さん推しの方が楽しめる小説にできるように頑張ります！ (2022年8月13日 20時) (レス) id: d3bdbca2fd (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ星人 - 萩推しには最高と作品だ！頑張ってください！！ (2022年8月13日 9時) (レス) @page6 id: 1ef64bcd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづ | 作成日時：2022年8月12日 19時
