【鬼滅の刃】ねぇ無一郎くん、こっちを向いて。

ねぇこっち向いて 05 ページ6

無一郎side




無一郎「霞の呼吸 弐ノ型 八重霞」




鬼「ｷﾞｬｱｱｱｱｯ」





よし、任務完了。
ばいばい鬼。来世はそんなのにならないといいね。





だんだんと消えていく鬼に背を向けて街へ歩き出す。
そう、今日はもう終わりだから街をぶらぶらしようかなあって。




まあでも特に行きたいところがある訳でもないから普通に歩いていると、





「そこのお兄ちゃん!この簪綺麗だと思わないかい?きっとお兄ちゃんは美形だから、好きな子にでも渡したらイチコロだよ〜」



簪が沢山並んだ店の店主だと思われるおじさんが、薄水色の簪を指さして話しかけてきた。






無一郎「…確かに、綺麗。」




いつもは簪なんて見ないのに、なぜかその店主の指さす簪には目を引かれた。
その簪は、全体が薄水色で青い薔薇の花の飾りのついた綺麗な簪だった。




Aにすごく似合いそう





なんて思ったりして。




でも本当にその簪を見て1番に思ったことだった。




無一郎「…じゃあ、これお願いします。」



「おおっ、やっぱいるんだねえお兄ちゃん!」




すごく嬉しそうな顔をするおじさん。
うわ、結構高い。




無一郎「まあ、一応ね」



「いいねぇ!大事にしてやんなよ、ほら」



そう言っておじさんは綺麗に簪を袋に包んで渡してくれた。



無一郎「ありがとうございます、勿論俺が守ります」



ペコッとお辞儀をして、その店を出た。
A喜んでくれるかな。

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