第60話 ※過去 ページ11
「炭治郎ー」
「はーい！」
ついさっき善逸が帰って、店の奥にいるお母さんから名前を呼ばれた。
なんだろう、と足早にお母さんのもとへ向かう。
「炭治郎、禰豆子が真菰ちゃんのところへ遊びに行くといってから帰ってきてないのよ。少し探しに行ってきてくれる？」
「うん！いいよ！」
俺はすんなりと承諾し、竈門ベーカリーを後にした。
＿＿＿＿＿＿＿
「ふふ、威勢のいいガキだなぁ、あ、もしかして竈門ベーカリーの子？それなら丁度いい！」
ニタァ、と不気味に笑う男の背後には、まだ1人小さな子供がいる。
あれは、たしか。
「かな、をちゃん…？」
小学校は違うが同じ幼稚園だった、栗花落カナヲちゃんだ。
彼女からは何か危害を加えるような匂いは愚か、とてつもない恐怖の匂いがした。
「君、鼻がいいんだろう？この男の匂いから家を見つけてくれない？」
「！？……なんで…」
「嫌だって言うんならどうなるかわかるよねぇ？？君の大切なお母さんと妹とこの子が……ふふ、最高だなぁ」
激しい憎悪が背筋を駆け巡る。
まだ小さい俺にも、こいつが何を意味しているのかはわかった。
お母さんと、禰豆子、それにカナヲちゃん………カナヲを、死なせるわけにはいかない。
俺は、大切な人たちの命が助かるなら、と男の条件を呑んだ。
＿＿＿＿＿＿＿
「…ここです。禰豆子を離してください！！」
「まぁまぁ、落ち着きなよ。」
男は目の前に佇む一軒家に輝かせる。
「ああ、なんて幸せな気分なんだろう…。これが恋ってやつだねぇ。待っててね、今行くから」
目の前の家からは、爽やかな幸せの香りと、微かに母さんの作ったパンの匂いがした。
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りお(プロフ) - sera:0012さん» 意外性？みたいなのを出せるように頑張ったので、そう言ってもらえて嬉しいです！！ (2020年6月8日 22時) (
レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
sera:0012 - はわわわわ…まさか童磨が出てくるとは…(・д・)スゲェ…… (2020年6月8日 19時) (レス) id: d4dd6494ae (このIDを非表示/違反報告)
葉桜透 - りおさん» 本当ですか！？私もそう言って頂けて嬉しいです。頑張って下さい！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 4d7d5a1664 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 葉桜透さん» 葉桜さん…！？わわ、葉桜さんの作品めっちゃ読んでます…！！すごく嬉しいです！！o(*ﾟ∀ﾟ*)o更新頑張ります！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: e51e299203 (このIDを非表示/違反報告)
葉桜透 - すっごく面白いです！続き、楽しみにしてます(≧∇≦)これからも無理しない程度に頑張ってください、応援してます。 (2020年6月6日 15時) (レス) id: 4d7d5a1664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉桜 | 作成日時：2020年5月24日 20時
