運命の王子...様？

王子様の過去･･･？ ページ8

〜ZENside〜

俺には昔、とても仲のいいヒロシっていう友達と、
中2からずっと付き合っていた彼女が居た。
三人仲良しだった。
アイツは はじめはヒロシと付き合ってた。
だけどアイツは俺の方に来てくれた。

そのことで何度も喧嘩になった。

だけど、絶ッ対幸せにしてやれよな！って泣きながら言うもんだから、絶ッ対幸せにしてやる！って泣きながら言ってやった。


それから中3になっても付き合ってて
学校でもラブラブカップルってずっと言われてたし高校も一緒にして一緒に行こうね！

ってずっと言ってた。

なのにアイツは







.





死んだ。

通り魔だった。

二人で学校から帰ってた時、なんとなくどこか遠くかへ行っちゃうような気がして、
遠回りの道で帰っていた。
たまたま道路を渡った先にアイツが好きな花があった。

俺はなぜだかどうしても取りたくなった。

ここでまっていて そう伝えて花を取りに行った。

花を取り 折り返してアイツの元に駆け寄ろうとした。

その時あいつは通り魔に殴られ

気絶させられ、

何度も何度も心臓、内蔵、膵臓、体のあちこちを刺した。

俺はそれを目の前で見てしまった。

道路のど真ん中で泣いて泣いて泣きまくって。

救急車さえ呼べなかった。

だってもう息なんて無かったから。


俺は悔しい思いしかない。

花なんて取らなかったら？

あの道を通らなかったら？

もうちょっと遅く歩いていたら？

俺はあいつの、希望も、未来も、夢も、

全部奪ってしまった。

粉々になるまで引き裂いてしまった。

もう治すことなんて出来ない。

そう思って毎日を過ごしてきた、

学校なんて行きたくなくて、

今はただ一人でいたかった。

死ぬことも考えた。

でもそんなことしてもまた誰か傷つき、また誰か死に、また傷つき……

そんなことの繰り返しだと思った。

そして。生きられなかったあいつの為にも生きようと思った。

だから死んではいない。

1年ほど一人でいた。

久々に学校に行きたくなって、

学校に行ってみた。

『おはよう！』

そう明るく笑顔で。

みんな快く迎え入れてくれると思った俺が馬鹿だった。。

『なんだよ島田かよ。』

『このまま島田も死ねばよかったのに』

『アイツを俺から奪っといてアイツだけ死なせるとかマジで最低。早く死ねや』

『ここにお前の居場所なんてないんだよ。ばーか
わかったら早く死ね。』


そこには まるで ゴミ でも見るような目の、


ヒロシ



もいた。。。

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