もう一度会いたい・・・～守りたいもの～ Part１【絶鬼】 (ページ6)

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そんなことを考えていると、ぬ～べ～とまことが走ってきた

ぬ「皆！大丈夫か？！」

大丈夫じゃないよ？！って内心ぬ～べ～に突っ込みを入れてしまった

ぬ「これは・・・」
美「ぬ～べ～皆を助けて！」
ぬ「俺の生徒をこんな姿に・・・」
ま「どうするの・・・？」
ぬ「心配ない。誰かに妖術を掛けられているだけだ」

そう言ってぬ～べ～は教室の中に入った
絶鬼は壁から背を放して窓越しから様子を見るみたい
私も絶鬼の隣りに立って様子を見る事にした
すると、ぬ～べ～に気付いた(妖術を掛けられた)生徒達がぬ～べ～の方に集まりだした
おぉ？！鬼の手がついに！

ぬ「わが左手に宿りし鬼よ。今、その封印を解く！覇鬼よ。鬼の手に力を！」

そう言ったぬ～べ～は左手の手袋を捕ると同時に左手から眩しい光を放っているが
次の瞬間、赤い鬼の手が現れた

絶「・・・」

ぬ～べ～はいつものようにお経を唱え始めた
絶鬼はぬ～べ～の手・・・左手を食い入るように見つめている
そんな絶鬼を私は黙って見ていることにした

ぬ「はぁ！！」

その声と同時に左手からオレンジ色の光が妖術にかかった生徒を包み込む

絶「ふぅ～ん。やるじゃん・・・」
貴「ム・・・私にだってあれくらい出来るもん」
絶「クスッ。そうだねAはすごいもんな」

そう言って私の頭を優しく撫でる絶鬼

教室の方は皆、無事に元に戻ったみたいで良かった
すると、私達のところに法子とまことが来た

法「あれが、ぬ～べ～の鬼の手。私達を守ってくれる優しい手なの」
ま「ぬ～べ～は守るものがあるから強いんだ」
絶「ふぅ～ん」

そう言った絶鬼は教室に入りぬ～べ～の方に近寄った
私は扉の方から様子を窺う
絶鬼に気付いたぬ～べ～は絶鬼の方に向きなおりしゃべりだした

ぬ「大丈夫だったか？転入早々びっくりしただろう？」
絶「すごい力ですね・・・鬼の手」
ぬ「ん？あぁ・・・お前の事も、この手で守ってやる」

あ・・・前にもぬ～べ～あんな事言っていたなぁ～
絶対、絶鬼今、『守るものがあるから強い？そんなもの本当の強さじゃない』なんて思ってるんだろうな(笑)

絶「・・・はい。ありがとうございます(ニコ」
ぬ「あぁ！」
貴「・・・絶鬼！校内案内するよ！」
絶「うん」

私は絶鬼と教室を抜けてなんとなく廊下の階段に来た

貴「で、どうだった？鬼の手。やっぱり覇鬼の手？」
絶「うん。間違いない」
貴「そっか。これからどうするの？」

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