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学校帰り。一緒に帰ろうと、中島くんが昇降口の前で待っててくれてた。
こういう時に目を光らせるのが女子だよね。きっと今私「男好き」って思われてるよ。
裕「おし、じゃあ帰ろ、」
「あーごめん、ちょっと待って」
裕「ん？ あともう一人いるの？」
「んー、あと５人いるの」
早く帰りたそうに、中島君は私を見ながらほんの数ミリずつ後ずさりしてる。
そういやあいつらいっつも遅いよなぁ、と思いながら呑気にあくびをしているとやっときた。
伊「うわ、口でかっ」
「うるさ」
有「なー今日オムライス」
八「元祖オムライス作ってあげる」
裕「……Aちゃん、この人たちは？」
「ん？ 同居人」
あんまり不思議そうに伊野ちゃんたちを見るので「同居人」と言うと、彼はさらに首をかしげた。
まぁ、普通そうだよね。寧ろ今嫉妬してんでしょ((
薮「？ A、この人は？」
「へへー、この学校初めての友達！！」
裕「…、お、お兄さん、こんにちは」
先輩に対してタメ口で話す私を見て身内だと思ったのか突然固くなって挨拶しだした中島くん。
絶対勘違いしてるよね、誤解を解いとかないと。
薮「……、こんにちは、Aのクラスメート？ それとも彼氏？」
いや誤解を解け！！！！ このままいったらもう後戻りできなくなる！！！！(なんか深刻)
裕「えっと……、」
「いやそこで悩まないで中島くん。後この人お兄ちゃんじゃないよ」
裕「……Aちゃん？ 今日はエイプリルフールじゃないよ？」
「勘違いし始めたのそっちだよ……？」
ちなみにまだ学校から出てません。((
ねぇみんな、早く帰ろう……(切実)
薮「まぁまぁ、詳しい話はうち来てしよっか」
裕「え？」
高「薮くん、普通男子は女子の家にあんま行かないもんだと思うよ……」
薮「え、なんで」
「ごめんね、この人たち常識が外れてるの」
なんとか中島くんを説得して無事に家へ上がらせる。
散らかってるうちを見て、「なんか、すごい」と中島くんは言った。
裕「６人も一緒に住んでて、狭くないの？」
「んーそれなりにうちは広いと思うけどなー」
伊「自分で言っちゃうそれ？」
「黙りなさい」
確かにうちは広い。普通に６人で住むなら必要のないスペースが、仕事の関係で結構ある。が…
裕「そうなの？ うちもっと広いからさ……」
ここにも常識知らずがいました。
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作者名：ゼブラ | 作成日時：2019年2月10日 13時
