しまうまくんのベイビー (ページ10)

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それから数年。

辛い日々だったけど、乗り越えられたのはAが隣にいてくれたから。

［ SixTONESとかどう？］

そんな中で、「また6人で何かやりたいね。」って俺が声をかけて、社長に6人で直談判をしたら、そこで名前をもらうことができた。

一番に伝えたくて、Aにみんなで会いに行ったあの日のことは、今でも忘れない。

森本「 A！俺たち6人でやれるんだって！」

京本「いっぱい話聞いてくれてありがとう。」

高地「 Aが支えてくれたおかげ。」

田中「お前ほんと最高にいい女だよ。俺たちまた6人でやれんだよ！」

松村「ありがとね、くる。」

それぞれが興奮状態で話す中、嬉しそうに笑うAは、休止した頃より大分ふっくらして、元の愛らしい感じに戻ってきた。

きっと復帰も近い。

スタッフがそう話してるのも聞いてた。

『おめでとう、ジェシーくん。』

「 Aのおかげ、本当にありがとう。」

『わたし何もしてないよ？みんなが頑張った結果でしょ？』

全員が帰った後、部屋に2人きり。

通い慣れたこの場所の棚には、たくさんの写真が飾られてある。

休止前に仲間達で撮った写真、慎太郎との小さい頃の写真、マンズ兄さんたちに囲まれてる写真。

そして

「これ、去年のだ。」

『そう。クリスマスの時のだよ。』

真ん中に飾られてたのは、去年のクリスマスにサプライズで会いに来た時の写真。

Aのママさんが撮ってくれた、2人で寄り添ってツリーを見てる姿。

「 A。」

『ジェシーくん。』

お互いの声が重なった。

振り向けば、真剣な顔をしてるA。

「 Aから、いいよ。」

『 …あのね。』

復帰の意味を、ちゃんと考えてなかった。

俺たち6人がグループを組むことになるのと同じように、Aにもそういう運命があること。

『 SnowManに入らないかって、言われたの。』

「 …え？」

『復帰のタイミングで、どこかのグループに所属させたいみたい。』

その言葉を聞いた瞬間、隠してた想いが溢れた。

『 …ジェシー、くん？』

「嫌だ。」

気づいたら抱きしめてて、甘い香りが胸に広がってくる。

同じグループだと、気持ちを抑え込まないといけないと思ってた。

だけど、どっちも欲しい。

「 A、俺たちと一緒にいてよ。」

もう、我慢したくない。