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- juri side
まただ。
この状況になるのは、SixTONESの恒例行事。
『 …じぇし、やだ。 』
「 何で？理由を聞いてるんだよ、俺。 」
『 っ、今はほくちゃんがいいの！ 』
子どもみたいに下唇を突き出して、北斗の後ろに抱きついて拗ねてるのは、うちの紅一点。
Aが定期的にこうやって拗ねるのは理由がある。
内容は違えど、一貫してるのは「 嫉妬 」。
だけど問題なのは、ジェシーがそれに気づいてないってこと。
スキンシップが多いジェシーにとっては当たり前のことが、Aにとってはどうしても理解できない。
その相手が、女の子なら尚更。
松村「 あの…くる？俺、めちゃくちゃ居心地悪いんだけども。 」
『 離れたら嫌いになるよ。 』
松村「 …すごい脅しじゃないのよ。 」
強火べびじぇ担の北斗は、ずっと困った顔してる。
そんな北斗をお構いなし、腰に抱きついてるAに視線を合わせて屈んで喋るジェシー。
高地「 ジェシー、くるもしばらくしたら落ち着くだろうから。 」
「 今解決しないと、べびずっとこれだから。 」
京本「 てか、Aは何に怒ってんの？ 」
おっと、坊ちゃんも分かってなかった。
さっき、楽屋の近くでジェシーが話しかけられた女の子は、前にバラエティーで何度か共演してる。
ジェシーがたまにいく飲み会にもいるらしく、ずっとAが嫌がってるのは俺たちも知ってる。はず。
『 …樹くん。 』
田中「 A、理由話せばジェシーわかってくれんだから、ちゃんと話してこい。な？ 」
埒が開かないし、このままじゃジェシーも拗ねそう。
Aに近寄って頭を撫でてやれば、泣きそうな顔して見つめてくる。
も〜、まじかあいい。
田中「 まだ時間あるし、Aならできるっしょ？ 」
『 …うん。 』
田中「 いい子。 」
こういう時、俺のいうこと聞くんだよね。
昔から。
ジェシーの方に視線をやれば、「 ありがとう、樹。 」と抱きつかれた。
うーん、抱き付かれるならAがよかったかも？
「 話そう、べび。 」
『 …ん、話す。 』
Aの腰を抱いて、2人で楽屋を出ていく。
まじで手がかかるけど、苦労してきた2人を知ってるから…嬉しいんだよなあ。
こういう小さい喧嘩でも、微笑ましい。
森本「 樹、親みたいな顔してんよ(笑) 」
田中「 一人娘に手がかかるんだわ。 」
みんな、同じ顔してるけどな。
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作者名：moi | 作成日時：2024年3月19日 21時
