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運転中の横顔をスマホに収めつつ、観察。
くるん、と上向きになった睫毛が、少し伏し目がちになる瞬間が好きだったりする。
『 ここで休憩しよ！ 』
「 ドア開けるから待ってて。 」
SAに立ち寄って、車から降りてすぐに俺の腕にしがみついてくるのが愛おしい。
そっと反対の手で髪を撫でれば、キラキラした目で見つめてくる。
「 べび、何食べたい？ 」
『 ん〜…あれも美味しそうだし、あっちもいいなあ。 』
「 好きなアイスあるよ。 」
『 食べる！ 』
どんなに大人になっても、こうして子どもみたいにはしゃいでくれる姿も好きで
どこに行くときも幸せにしてくれる。
いくつか2人で分け合って食べて、最後に買ったアイス。
『 ん〜！甘い。 』
「 これや〜ば！うま！ 」
『 ジェシー、ここついてるよ。 』
細くて綺麗な指が伸びてきて、俺の唇の端に触れる。
そのままアイスを取った指先を、自分の口元に運ぶ姿が、なんとも言えないくらいに色気があった。
あ〜…やっぱり来る前に我慢するんじゃなかった。
「 べび。 」
『 ん？どうし…っ、 』
満足して車に乗り込んだタイミングで、シートベルトに夢中だったAの頬に手を添えて唇を重ねれば、大きな目が更に大きくなった。
そのまま隙間から舌を忍ばせれば、きゅっと目を瞑った。
『 はぁ…、運転、できなくなるからっ、 』
「 まだ足りない。 」
『 ちょっ…ジェス、だめ、… 』
このまま食べたいくらいだけど、流石に可愛いべびにこんなとこで盛るわけにもいかないし
今にも泣きそうな顔で見つめてくるから、また一旦お預け。
「 可愛くてつい。 」
『 …ばか。 』
ほんのり赤くなる頬。
Aと一緒にいると、理性ってものが簡単になくなる。
そのくらい魅力的で、年々それが増していくのが悩みの種でもあったりして。
『 財布あった！ 』
「 運転中に落ちたんじゃない？ 」
『 え〜…バック開いてたのかなあ。 』
奢らせないために、俺がこっそり財布を隠したことに気づいたのは、旅館についてからだった可愛い恋人。
綺麗な部屋と露天風呂に感動してる後ろから近づいて、首筋に唇を這わせれば、小さな身体がびくっと跳ねた。
「 いい？ 」
その言葉に、ゆっくり頷く。
素肌に触れれば、もう止められない。
こーちチョイスの旅館、この部屋だけ離れてるのは…そういう気遣いだったりした？
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作者名：moi | 作成日時：2024年3月19日 21時
