しまうまくんのベイビー (ページ12)

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事務所からは、来週中に答えを出すように言われた。

SnowManとしてやっていくか、ソロでやっていくか。

今回の機会を逃せば、もうきっとグループ活動はできない。

そして、SnowManのお兄ちゃんたちからも「 Aさえよければ。」と誘われた。

「俺たちのお姫様になってよ。」

そんな時に、慌ただしくやってきた6人。

まるで本当の王子様みたいに差し出されたジェシーくんの手に、自然と目に涙が溜まる。

『 …本気、なの？』

森本「幼馴染で同じグループとかめっちゃよくない？」

京本「 Aが選んでも後悔させない自信、俺たちはあるよ。」

高地「最初は頼りないかもだけど。」

田中「 Aのこと、俺らが必ず守るから。」

松村「不安も多いだろうけど、俺たちを信じてみてくれない？」

みんながそれぞれ話す中、わたしを優しい目で見つめるジェシーくん。

「この前も言ったけど、俺たちといてほしい。」

『 …っ、みんなに、迷惑かけるかもしれないよ、？』

「全員、どんな未来も覚悟の上だよ。」

女の子が1人入るだけで、きっとそのグループの運命は大きく変わる。

SnowManもそれは言葉に出さなかっただけで、きっと悩んだ所だと思う。

田中「マンズ兄さんたちが可愛がってるのもわかってるしさ、きっとあの人たちのほうが頼れると思う。」

京本「でも、俺たちには慎太郎とジェシーいんだよ？」

得意げに言うから、自然と泣きながら笑ってしまう。

森本「俺がいっちゃんAのこと知ってるしなあ。」

高地「最近はジェシーに負けてんじゃない？」

松村「こーち、それ禁句。」

ずっと6人が羨ましかった。

本当に運命のように集められたメンバーだと思ったから。

そんな中に、わたしが入っても本当にいいのかな。

「いいんだよ、A。」

『え…？』

「 1人でいっぱい頑張ったんだから、もっとワガママになっていいんだよ。好きなとこ、選んでいい。」

ジェシーくんは、わたしが欲しい言葉をいつもくれる。

そっと手を伸ばせば、ぐっと掴まれて抱き寄せられる。

『 …わたし、SixTONESに入りたい。』

「これからはずっと俺たちがそばにいるからね。」

みんな重なるみたいに抱き締められて、幸せな気持ちが広がっていく。

こうしてわたしは、SixTONESに迎え入れられた。