砂糖に秘めた悲しい事件3 ページ39
「犯人は和田徹子さん、あんたや」
服部君は、壁側に座っていた和田さんという女性を犯人と言った。
「な、何言ってるの！？証拠なんてないでしょう？第一私は席を立ってないわ。」
「あぁ、席なんか立たんでも、はじめにあんたはこの砂糖の中に入れてたんやろ。…この青酸カリを」
服部君は砂糖入れを開けながら話した。
続いて安室さんが話し始めた。
「青酸カリは大量に摂取すると即死ですが…、ソーダ塩中毒ならば、まず食道，胃の灼熱感，疼痛，嘔吐，渇き感が現れ…
さらに5〜10分後にめまい，嘔吐，発汗，頸胸部の狭窄感，呼吸困難が起り，20分から数時間後，呼吸が停止して死亡する。 この席に着いた時にでも2人の目を盗んで入れたんでしょう。
砂糖の上に青酸カリを大量に入れても、甘さが足りないと致死量は必ず入れるはずですから。
それに、効き目があるまでに少々時間がかかりますからね」
す、すごい…。探偵されてるとは聞いてたけど、
安室さんの探偵の姿、初めて見たかも。
安室さんの推理に息を呑んだ。
「っ、目を盗んでって…そんなのバレるに決まってるじゃない！」
和田さんは抵抗する。
「でもさー、僕さっき店員さんに聞いたんだー、和田さん以外の2人がケーキのディスプレイを眺めてたってね」
コ、コナン君…声色変わったけど何者…？本当にこの子小学生！？
「あなたは黒柳さんは絶対にコーヒーに砂糖を入れずにブラックで飲む人だと把握していた。狩山さんは甘党だと言うことも。」
和田さんは笑いながら話し始めた。
「あは、はははは。仕方なかったのよ。この女…私の彼と交通事故を起こして、彼は亡くなったんだから！！この女さえあの時いなければ！！！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つくね | 作成日時：2023年6月14日 20時
