砂糖に秘めた悲しい事件1 ページ37
ショッピングモールに着くと、もうパトカーと救急車が止まっていた。
現場には目暮警部、高木刑事と佐藤刑事が居た。
「…で、この女性はこのコーヒーを一口飲んだ後に苦しみだしたんだね?」
目暮警部は隣に座っていた他の2人に話を聞いていた。
「蘭姉ちゃん!!」
「コナン君…!どうしてここに…平次くんと安室さんも!?」
「あぁ、ポアロで茶しばいとったら和葉から連絡が来てん。ほんで和葉、お前何も見てへんのか?」
「う、うん…」
『あの…』
「なんや、なんか見たんかいな姉ちゃん」
『見た、ってわけじゃないんだけど。なんか…甘い匂いがして』
甘い匂い…
…っ、まさか!?
「ねーねー高木刑事ー!」
「コ、コナン君!どうしてここに…!?」
現場検証していた高木刑事はいるはずもない俺にびっくりしていた。
「この女の人の死因ってさ、もしかして窒素じゃない?」
「そ、そうだよ。よくわかったね」
やっぱり…。
俺は服部と目を合わせて頷く。
それを見ていた安室さんも鼻で笑った。
「これは青酸カリ。シアン化カリウムによる毒殺や」
服部は遺体の口元から手を仰いで匂いを嗅ぎながら答えた。
目暮警部、高木刑事に佐藤刑事は目を見開いた。
「ど、毒薬!?」
一緒に座っていた女性2人も驚いている。
「…では、同席していたお二方、話を聞きますのでこちらに。今このカフェに居合わせた方は、帰らないように!」
そう言って目暮警部は女性に1人ずつ話を聞きに少し離れたところへ移動した。
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月14日 20時