大阪からの来客1 ページ34
「振られたわけじゃないじゃん!」
と園子ちゃん。
そうかもしれないけど、あの反応はもうだめだよ…
すると、蘭ちゃんに着信が鳴った。
「あ、和葉ちゃんからだ!」
"もしもし蘭ちゃん?今日の午後何か予定ある?"
「ううん、特にないよ」
"平次とそっち行きよるねん!会おうやぁ!"
「え!?こっち来てるの?うん、…うん!わかった!じゃあね!」
どしたの?って園子。
「和葉ちゃん、平次くんとこっち来てるんだって!今日午後お茶しよーって!Aさんも来ます?」
『そ、そんな。悪いですよ、いいです!』
「そんなこと言わずに〜」と園子ちゃん。
うーん、こういう時こそ、人に会う…か。
当たって砕けた。もう未練たらしくいらんないや。
仕事も終わって、帰り道に待ち合わせしていた蘭ちゃんたちと合流する。
蘭ちゃんは和葉ちゃんに連絡する。
「もしもし和葉ちゃん!今から帰るね!どこに集合する?」
"そらもういつものポアロやろ!"
「あ、あー…それは」
?なんか蘭ちゃん焦ってる。
"ん?なんなん?なんかあった?"
「実は…ポアロの常連客のAさんと仲良くなってこれから一緒に誘ったんだけど…Aさんが安室さんに…」
蘭ちゃんはスマホに手をかざして周りに聞こえないようにコソコソ話してた。何話してるんだろう。
"はぁーー!?そらあかんわ!変えなあかん!"
その頃、平次と和葉
「ほんで姉ちゃんなんて?」
コナン君と会う約束をしてた平次。
「や、なんかな、最近仲良ぉなったAさんって言うポアロの常連さんがな、あのポアロの色黒店員さんのことが好きで告ったんやて」
顔赤くして な、なんやて〜!?と言う平次。
なんや、また先越されてしもたわ。とかぶつぶつ言ってる。
「でもな、告って逃げてもたらしいねん、せやからお茶する予定やったけどポアロはまずいなってなってんねん」
スマホの受話器部分手で押さえて話す。
「でも逃げたんならポアロ行ったら返事聞けるやないか」
「あほぅ!乙女心わからんやっちゃなぁ!」
「アホとはなんやアホとは!」
「と、とにかく蘭ちゃん!あたしそっち行くさかい待っといてーな!」
"本当?じゃあ待ってるね"
私たちは一度電話を切った。
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月14日 20時