ポアロで会いましょう【安室透】 (ページ28)

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急なデート5 ページ28

「じゃ、次は僕に付き合ってもらいますよ」

『？…は、い…』

さぁ、ついてきてください。
そう言った安室さんと来たのは某カフェ。

「ここのケーキ気になってたんですよね」
カフェの前で腕組みして言う安室さん。

『…もしかしてポアロのケーキの向上のためですか？』

「正解」

前にポアロで新作ケーキを出してもらったから、そうかなと思った。

「さ、食べましょ」

お互いここのおすすめケーキのベイクドチーズケーキとショートケーキを頼んだ。

『美味しそう〜！！いただきまーす！…んっおいっしー！』
「どれどれ、あ、本当だ！レモンの香りも効いてて滑らかで美味しい！Aさんの少しもらっていいですか？」

『へ？…は、はい』

そう言って安室さんは私のケーキをフォークで取って一口ぱくり。

「あ、これも美味しいですね」

や、やばい。間接キスならぬ間接ケーキ…。

「僕のもどうぞ」

ニコニコしながら私にチーズケーキを差し出す安室さん。

『あ、ありがとうございます…。』

そう言って一口ほどフォークでケーキをすくう。

『…あ、おいしい！！これめちゃくちゃ美味しいです！』

「ね！ちょっとひねって真似してみようかな」

やばい、絶対私顔赤いや…
イケメン、恐るべし…

『安室さん…』

「ん？何でしょうか？」

『私とこうやって…2人きりで会ってていいんですか？彼女さんが悲しみますよ』

「…彼女？」

『…はい』

「…僕の？」

『…？はい』

「いませんよ」

『…はい？』