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すれ違い4 ページ19

安室side




「…さん、

…さーん!!!

安室さーん!?


あ、む、ろ、さーーーん!」


「!?は、はい」

どうしたんです?ぼーっとしちゃって。
そう言うのはポアロの店員、梓さん。


お客様が一気に引いて少しぼーっとしていた。




「いえ、ちょっと考えごとを」

「私でよければ聞きますよ!」



一度うーん、と考えたが女性に聞くのが一番なのかもしれない。
「梓さんって、大切に想ってる人います?」

「なっなんですか急に?!」
少し顔を赤らめる梓さん。

「も、もしや安室さんに好きな女性が!?」


「…その人が他の男と歩いてる姿を見たんです」
まぁ正確にはたまたま拾ったスマホにうつっていたのを見てしまった、だけど

「その時、すごく心臓がモヤモヤっとして」


と、話してると口をあんぐり開けた梓さんが言った。
「それ、もう恋じゃないですか」



恋?


いや、いやいや。

それに相手が沖矢昴だからと言うのもあるかもしれない。




「で、その後どうしたんですか?」

梓さんは食い気味に話を続ける。

「その人は何か言いたそうにしてましたが"僕には関係ない"と言いました」




次は小馬鹿にしたように口をあんぐり開ける梓さん。
「安室さん、それ絶対相手傷ついてます」

「…え?」

「だって考えてみてくださいよ!もし安室さんが全然好きでもない人と歩いてる姿をたまたまその人が見て、その人に私には関係ないとか言われたら…傷つきませんか!?」


「…たし、かに…」






梓さんはマスターには私から言っとくので早退してすぐその人のところ行ってきてください!
ってエプロンを剥ぎ取られた。


「すみません梓さん、あとはお願いします!」



「は〜い!




…全く、安室さんて意外と恋には鈍感なのね」

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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月14日 20時

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