失敗から学ぶ話／カービィ：�� ページ8
昨日夜遅くまでお散歩していたのが悪かったのかな。
起きたらもうお昼近くで、朝食……今の時間なら昼食を作る気にもなれない。
ご飯は炊いてあるけどコックカワサキのレストランにでも行こうかな、と思案していると、誰かが家のチャイムを鳴らした。
「はいはい……あ、カービィ。こんにちは」
「やっほー！」
挨拶をすればカービィは嬉しそうに、にこにこと笑いながら小さい可愛い手を振った。
「今日はどうしたの？」
「えっとね、Aはもうお昼ご飯食べた？」
「ううん、食べてないよ」
今まで寝ていて作る気力もなかった、と、さすがにそこまでの事情は言わない。
カービィに知られるのはちょっと恥ずかしいからね。
「そっか。じゃあ、好きな食べ物は？」
「へ？ ……特にない、かな？」
唐突に何だろう、と疑問に思いつつしばらく考えてみたが、別にこれといって好きな食べ物は思い浮かばなかった。
そのことを伝えるとカービィはひどく驚いた顔をする。
「ええ！？ もしかして、おいしい食べ物に出会ったことないの！？」
「ん？ ううん、そういうことじゃないよ」
「じゃあハンバーグも？ カレーライスも？ ラーメンにお寿司、スパゲッティも！？ そんなの損してるよ！」
「あのね、カービィ。ちゃんと聞いて……」
どうしよう。全く話を聞いてくれない。
あぁ、でもそういえばこういう子だったな。
食べ物が絡むと一直線で、思い込みが激しくて、でも本当は勇気があって正義感に溢れている子なんだ。
思わずフフッと笑ってしまったが、同時に嘆いていたカービィは何かを思いついたようだ。
「決めた！ ぼく、Aにお料理を作るよ！ 好きな食べ物がないだなんて、そんなの悲しいもん！」
「うーん……ま、いいか。ありがとう、カービィ」
めんどくさくなっていた料理をカービィが作ってくれるというのならありがたい。
レストランで出費することもないのだ。
……この時の私は忘れていた。時々ワドルディから聞いていたはずなのだ。
カービィの料理の腕前を……
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
