楽しく遅刻する話／リック、カイン、クー：�� ページ37
「なんじゃ、リュックまで背負いおって。どこかに出かけるのか？」
「うん、フーム達と浜辺でキャンプするんだ」
「そうか。楽しんでおいで。また慌てて転ぶことがないようにな」
「あはは……ど、努力はするね。それじゃあ行ってきます！」
そんなに長い時間あそこに留まっていたつもりはないが、約束の時間から結構経っているかもしれない。
再び急ぎつつ、けれど今度は転ばないように気を配りながら足を動かした。
◆
そして海辺に辿り着いた。
目的地は海岸にある洞穴の入り口。
現地集合とはいえ、ブンから遅れたことに文句言われそうだな、と不安に襲われていると、海からばしゃんと大きめの水音が聞こえた。
そちらに顔を向ければ海面で跳ねるカインの姿を見留める。
「カイン！」
「あー、Aさんだ〜。お出かけですかー」
「これからフーム達とキャンプなの」
「フームさん達と〜？」
ぱちくりと目を瞬かさせて尋ねられたので首肯して答える。
「あの〜……差し支えなければですけど〜、着いて行ってもいいですか〜？」
顔を赤くし、もじもじとヒレをうねらせてカインは言った。
……確かカインはフームが好きなんだったっけ。
待ち合わせしている場所に一緒に行けばフームに会えるものね。
「うん。なんなら一緒にキャンプしちゃう？」
「え〜！ いいんですか〜！」
応援する気持ちを抱きつつ提案してみたが、思いの外目を輝かせている。
ちょっとでも進展するといいね。
さて、やっとのことで目的地である洞穴の入り口に到着したのだが……カインとゆっくり話しながら歩いていたので、待ち合わせの時間から遅れていたようだ。
やはりと言えばそうだけど、ブンだけじゃなくてフームからも小言を言われた。
……ちなみに本当に陸海空が書きたかっただけなので、この話にオチはない。
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
