楽しく遅刻する話／リック、カイン、クー：�� ページ36
「ほら、弁当作っといたから持ってけよ」
「リック、ありがとう！ ……ちなみに、おかずは？」
「安心しろって。お前の好きなもん詰めてあるぜ」
「やった！」
リックからお弁当を渡されて、しかも中には私の好きなおかずが入っているというのだから、心中喜びでいっぱいになるのも無理はない。
私はひょんなことから彼と同居することになった。
少女漫画のような出だしではあるが、別にそんなに甘い展開がある訳ではない。
どちらかといえば……「友達」「恋人」という段階を色々とすっ飛ばした感じがある。
「あんまり友達に迷惑かけるんじゃねーぞ。あと、家じゃなくてもちゃんと歯磨きをしてから寝ること。楽しいからってはしゃぎすぎないこと。それと……」
「もう、分かってるよ。行ってきまーす！」
「あ、急いでいてもドアは閉めて行けよ……っていつも言ってるのに」
なぜだかリックがお母さんのような小言を言っているのだ。
決して陸海空で小説を書きたかったが何の属性にしようか迷い、あみだくじで決めたら「おかん属性」になったからではない。
なぜだか、そうなっているのだ。
仕方がないことなのだ。
そんなよく分からないことは置いて、友達……フーム達と待ち合わせている場所へ急ぐ。
朝起きるのが遅かったから、遅刻をしてしまうのではと焦って自然と足が速まった。
「わ！！」
が、足下をよく見ておらず、地面に飛び出していた木の根に躓いてすっ転んでしまった。
怪我はどこにもしていないと思うが、もしお弁当の中身がぐちゃぐちゃになっていたら……と考えるとゾッとする。
「うぅ……おかず大丈夫かな……」
「ホッホッホ、転んでまず心配するのが弁当か、A」
「え？」
頭上から笑い声が降ってきて驚くと共に、食欲に塗れた独り言を聞かれ恥ずかしくなった。
「派手に転んでいたが、怪我はしておらんか？」
「はい、大丈夫です！」
地面に伏せていた体勢から起き上がった。
硬い土だったのも幸いして服に汚れはそんなについていない。
しかし見えなくとも細かい砂があったら嫌なので、上からパンパンと叩いて払い落とす。
楽しく遅刻する話／リック、カイン、クー：�□�←影響を受けていた話／ドロッチェ
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
