空回りはしてない話／ダークメタナイト ページ23
シャドーから話を聞いて、すぐに私は駆け出した。
一回あのバカに一言言わなきゃ気が済まない！
「ダークー！ どこにいんのよ！」
眉をつり上げて周囲を見回しながら探すと、探していたアイツがディメンションミラーの前に佇んでいた。
あんなところにいたのね。
頬はぷくっと膨らみ、眉間にぐぐっと力が入った。
「また表の奴らに戦いを挑みに行くって聞いたわ。この間もボッコボコにされたってのに懲りない訳？」
「あんときゃ調子が悪かっただけだってんだ！ 今ならオレは絶対に負けねぇ！」
ほんっと、すぐ意固地になっちゃうんだから。
何事にも真剣に取り組めると言い換えれば美点になるけど、見てるこっちからしたら心配で仕方がないわ。
「それに前戦った時……仮面だからよかったけど、傷まで作られちゃったじゃない！ 違う角度だったら完全にスライスされてたわよ！」
「アイツはディメンションミラーに封じ込めたし、あのピンク玉を分裂させてやっただろうが！」
「そのピンク玉にも倒されたことがあるじゃない！ また戦いになったらどうすんのよ？」
「姿を変えて騙し討ちでもやってやらぁ！ 後はどうにもなる！」
ダメだコイツ、ノープランで行く気だ。
どうしても「行かない」という選択肢は現れないみたい。
この分からず屋！ かくなる上は、私にも考えがある。
「どうしても行くってんなら……」
「んだよ、やんのかよ！ 上等だ！」
「私もついていくのよ！」
大声で宣言するとその場の空気が逆転し、水を打ったように周囲が静まりかえった。
数秒の時間を経て唖然としていた彼は(仮面だから分かりづらいけど)鬼の形相で意義を唱え出す。
「んな、ついて行かせられる訳ねぇだろ！ てめぇ外に出ちゃあ毎回傷作って帰ってきてんじゃねぇか！ 痕が残っちまったらどうすんだよ！」
「傷って言ってもかすり傷よ。ダークほどの怪我じゃないから大丈夫なんですー！」
「でけぇ怪我しねぇとも限んねぇ癖によ！」
それはダークにも言えることなんだけど！
どこまでも自身のことを考えないコイツに、体の奥底からゴポゴポと怒りが湧くのを感じる。
「いつも無事に帰って来いっつってんだろうが、この我が儘娘！！」
「アンタこそもっと自分の身を大事にしなさい！ この唐変木！！」
堪忍袋の緒が切れるどころか、自分で引き千切ったかのように腹立たしい！
怒りのままに攻撃を仕掛ければダークも応戦する。
……結局、その日は一日中戦闘になった。
※妙案を思いつく話／シャドーカービィ：�、�←皆うっかりしてる話／デデデ大王：��
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
