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今度はなにー！？
「頭痛かったんですか！それは！すぐ飲みましょう！僕も偏頭痛持ってて！頭痛いん辛いですよね！吐き気とかも出てきたら余計に！そういう時は薬飲んであったかくしてはよ寝るのが1番ですよ！あと食欲あるならプリン！」
プリン…？
てか勢いすご！
元気いっぱい！その言葉が当てはまりすぎる！
ってかさっき高橋さんが言ってた
偏頭痛持ってる知り合いって大橋さんの事だったのか。
「…ありがとうございます。そうします。」
薬を飲む。
速く効けばいいけど。でも30分はこのままかな…。
「Aちゃん、体調悪いんや。気づかんくてごめんな」
康二さんが心配そうに謝った。
ほんとに優しい。泣きそう。
「いえいえ！退勤する少し前にちょっと頭が痛くなり始めたので！全然気にしないで下さい！」
「ホンマぁ？無理せんときや」
「ありがとうございます」
「ほな、俺らは帰るで。あと和也も体調悪い人の前で大きい声出したらあかんやろ」
「は…！！そっか！すんません！！！！」
「だから言ってるそばから大きい声出すな！！」
…ふふふ。思わず笑っちゃった。
漫才見てるみたい。
仲良いのが伝わってくる。
大橋さんって天然？
なんか憎めない可愛らしさがある。
じゃあ、と康二さんたちが立ち去ろうとしたところを
高橋さん！と声をかけたら立ち止まってくれた。
「はい…？」
「薬ありがとうございました。」
「ああ、いえ。とんでもないっす」
「あの薬、もしかして大橋さんのために持ってたんですか？」
「ああ…まあ。多分本人は気づいてないっすけどね…」
「ふふ…確かにそんな気がする…」
あははっと高橋さんが笑った。
それじゃあ、と康二さんたちの後についていった。
私も改めてお礼を伝えて、
少しだけ休んでから会社を出た。
その間に蓮がくるかなーと思ったけど、来なかった。
さっき『先に帰るね』って連絡したけど、
既読ついてない…。
結構忙しかったのかな…。
手伝いできなくて申し訳ない。
まあ、そもそも手伝いできたとて、足手纏いになるかもだけど。
康二さんに聞けばよかった。
とりあえず駅に向かって歩いて、
まあまあ混んでる電車に何とか乗れた。
座りたかったけど、無理で余計にしんどくなる。
最寄りに着いた頃、
少しだけ薬が効いたのか頭痛は軽減してきた。
高橋さん、ありがとう！
やっと家に着いて一応熱測ってみる。
体温計を差した瞬間に
蓮から返信が！
『ごめん、残業してた。家着いた？』
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作者名：おでん | 作成日時：2022年6月11日 0時
