理想と異なりますが？３（黒）

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「告白！」
「いや、まじで。さっき俺が言ったからでしょ？先輩と1人としてーって」
「うん…気にしてたのかなと思って」
「嫌味ぽく感じさせちゃってたらごめん」
「…いや、それは大丈夫」
「でもドキドキしてるの俺だけ？って思うことはあったかも」
「…ごめん」
「いや、俺も自分が仕事中にそう考えちゃう人なんて思ってもなかったからびっくりなんだよね」
「そうなの？」
「うん。でもちゃんと仕事とプライベート分けてるAも好き」
「おお…ありがとう」
「でも仕事中に俺のこと考えたりドキドキしてくれないかなと思って無駄に絡みに行ったこともある」
「…確かになんで来たんだ？ってことあったかも」
「それなのに、どうしたの？なにか？ってツーーンってしてて少しは仕事中ってこと忘れろよ！って思ったこともある」
「…矛盾してますね」
「うん。そうなの。結局なにしようが、どうしようがAが好きなのは変わらないんだよね」
「…ほお」
「だからいま仕事中に本当は俺の意識してるって聞けてまじ嬉しい」
「…」
「俺の無駄絡みも効果があったってことだ」
「無駄絡みがなくても意識はしてるよ」

蓮からの返事が途絶えたから
顔を覗くと満足そうな顔してる。
うん、話しすぎたかも！
今日から仕事、非常にやりづらい！

「そっか」
「うん、だからもう無駄絡みしなくていいよ」
「それは無理！俺がAチャージしたくなったら行く」
「公私混同しないでください」
「なんで、嬉しいくせに」
「…否定はしないけど」
「やったー！」
「でも許してはない！」
「ケチだな」
「ケチとか言う問題じゃなくて！」

歯向かってみたらまた突然に唇を奪われる。
一瞬だったけど。

「また急に！なに！」
「…今日はこれで許す」
「…許す？ってなにを？」
「あ、確かに。えーっと今日はこれで我慢する」
「…」
「…ごめん、やっぱもう1回」
「え、あ、ちょっと」

私の心の準備を待たずにチュッと一瞬唇が降り注ぐ。
1回とか言ったくせに5回くらい届いたけど。

…まあ、いっか。

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