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とりあえず…ベッドに座ろう。
蓮が棒立ちしてるんだけど、手を引っ張ってみる。
「どうぞ」
「うん…」
まって、蓮思ったより緊張してない？
こっちまで伝わってくる！かわいい！
「ふふふ」
「…なに笑ってんの」
「だって珍しく蓮が緊張してるのかなあと思って」
「…」
「かわいい！」
思わずほっぺをツンと触れてしまった。
だってだって！
バレた！って照れた顔して目を逸らすんだもん！
かわいすぎる！！！
「…緊張するよねそりゃ」
「開き直った」
「考えたらさ、ちゃんと家にお邪魔するの初めてだよね」
「うん。私もさっき思った！最後に来たの蓮の誕生日だけど、物だけ取りに来てすぐ蓮の家に行ったもんね」
「そうだよね。初めての長居が泊まりって緊張するだね」
噛んだね？！
「あはは！するだねって！」
「…俺ほんとに緊張してんだ…ださ…」
「ううん！ダサくない！かわいい！」
「ねえ、さっきからかわいいかわいいうるさいよ？」
「だって新鮮で」
「…余裕なのムカつく」
蓮の視線が素早く私の唇を捉えたのを察したけど
時すでに遅し。
一瞬で離れて寂しくなった唇を感じる。
「顔真っ赤じゃん」
「…だってびっくりした」
「かわいいねえ」
そう言って次は蓮が私のほっぺをツンとしてきた。
目線が絡み合う。多分、きっと、同時に。
なんだろ、この気持ち。
胸がぎゅーっとなって溢れそう。
また唇が触れ合う。
どっちから？
分かんない。
磁石みたいに引き寄せあった。
甘くて、愛おしい。
名残惜しいけど心が満たされて
ゆっくり離れる。
恥ずかしくて目が見れない！
いつか慣れるのかな！
「…ふふ、目合わせてよ、いつ慣れるの？」
蓮にも同じこと言われた…。
「心読まれたのかと思った」
「ん？なにが？」
「いま私も目合わすの無理だし、いつか慣れるのかな？って思ってた」
「なかなか直らないね」
「てか無理！慣れるの無理！だって緊張するもん！」
「今度はそっちが開き直った！」
余計に恥ずかしくなってきて
蓮に抱きつく。
「慣れるなんて無理！いつでもドキドキするから無理！」
「…なに言ってんの」
「…」
どうしよう。大好きすぎる…。
もう溢れ出てて声にしてしまいそう。
でもいま伝えるのめちゃくちゃ恥ずかしい。
「…うん。別に慣れなくてもいいよ」
「…いいの？」
「うん。だってかわいいし。俺だけに見せて」
色っぽい視線と目が合った。
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作者名：おでん | 作成日時：2022年6月11日 0時
